【期間】2012年8月16日~19日
【形態】岩稜
【山域】北アルプス
【ルート】剣岳八ツ峰下半、チンネ左稜線
【メンバー】平石(L)、吉岡、目(記)
岩の殿堂、剣に行ってきました。素晴らしいメンバーのおかげで八ツ峰下半とチンネをなんとか完登することができましたが、日ごろの岩トレ不足を痛感しました。縦走ばかりしていちゃダメですね。今後は、ジムに外岩に励もう・・・という合宿と相成りました。
【コースタイム】
8月16日(木) 扇沢7:30~(トロリーバス)~黒部ダム8:00-内蔵助11:00-真砂14:30
8月17日(金) 真砂5:20-長次郎出合6:15-1・2峰ルンゼ7:00-1・2峰コル9:50-
5・6のコル14:00-熊の岩15:00
8月18日(土) 熊の岩4:50-池ノ谷乗越5:30-三の窓6:00-チンネ取付7:00-
チンネの頭15:00-池ノ谷乗越16:10-熊の岩16:40-真砂18:15
8月19日(日) 真砂7:20-ハシゴ谷乗越9:00-内蔵助10:40-黒部ダム13:30
8月16日(木) 曇りのち晴れ
前日22:30明大前集合、2:30扇沢着で仮眠。扇沢の夜は気温が低く、インナーシーツだけでは寒かった。
5:30起床。7:30発のトロリーバスに乗り、黒部ダム駅へ。準備運動をして出発。
我々の他に1パーティ2人組。内蔵助出合までは平坦な道で木陰も多く、快適。出合から先はところどころ荒れており、慎重に登っていく。
内蔵助平をすぎたあたりから快晴となり、風のない河原歩きで体力を消耗する。ハシゴ谷乗越の少し先で一服し、真砂まで一気に下る。真砂沢のすぐ手前で数十メートルの雪渓をトラバースした。テン場には6~8張ぐらいの先客。テント設営後、青空の下で乾杯し、シャツや靴下など干しながら昼寝などしてのんびり過ごす。夕食+二次会をテントで始めたころ夕立。ラジオの電波が入りにくかったので小屋の掲示板で翌日の天気予報を確認。午前晴れ、午後から降水確率60%とのこと。19:30就寝。
元気に出発 |
我々の他に1パーティ2人組。内蔵助出合までは平坦な道で木陰も多く、快適。出合から先はところどころ荒れており、慎重に登っていく。
内蔵助平で水を確保 |
内蔵助平をすぎたあたりから快晴となり、風のない河原歩きで体力を消耗する。ハシゴ谷乗越の少し先で一服し、真砂まで一気に下る。真砂沢のすぐ手前で数十メートルの雪渓をトラバースした。テン場には6~8張ぐらいの先客。テント設営後、青空の下で乾杯し、シャツや靴下など干しながら昼寝などしてのんびり過ごす。夕食+二次会をテントで始めたころ夕立。ラジオの電波が入りにくかったので小屋の掲示板で翌日の天気予報を確認。午前晴れ、午後から降水確率60%とのこと。19:30就寝。
8月17日(金) 晴れ後曇り
3時起床。最終日の食料などデポして出発。青空が広がり良い天気。
長次郎谷出合でアイゼン、登攀具をつけ、Ⅰ・Ⅱ峰間ルンゼを目指す。ルンゼ雪渓上部に大きなシュルンドがあったが、右上に登りつめ、Ⅰ峰側の岩稜帯に降りる。ここからコルまでが長かった。ルンゼを右に左にトラバースしたり、直登したり、Ⅱ峰側の草付に入ったり。
コル直前で天井の低い岩小屋に入り込み、抜け出すのに一苦労し、ようやくコルに到着。三の窓雪渓側斜面はなだらかなチングルマのお花・綿帽子畑で、長次郎谷側とは別世界である。大休止し、そびえ立つⅠ峰をスルーして、Ⅱ峰へ向かう。ルートファインディングが難しいが、平石さんは迷わずどんどん進んでいく。稜線を歩いたり、巻いたり、ハイ松の藪漕ぎは突進、ピークにでると懸垂下降し、また登り返しの繰り返し。小さなピークがいくつもあり、何峰にいるのかよくわからない。ようやく前方で人の声が聞こえ、Ⅴ・Ⅵのコル手前にいることを確信。懸垂下降し、コルに降り立ったのが午後2:00。時間切れということで、上半は諦め、熊の岩で幕営することになった。Ⅵ峰側のガラガラした岩稜帯を慎重に下り、長次郎谷雪渓でアイゼンを装着し、熊の岩までトラバース。
熊の岩は、水あり、雪あり、お花ありで、長次郎雪渓を見下ろし、目の前に八ツ峰ドーンという素晴らしい環境。夜中には満天の星空が広がった。明日は、長い行程なので、早めに就寝。
ルーファイ中のリーダー |
コルから下山 |
熊の岩は、水あり、雪あり、お花ありで、長次郎雪渓を見下ろし、目の前に八ツ峰ドーンという素晴らしい環境。夜中には満天の星空が広がった。明日は、長い行程なので、早めに就寝。
8月18日(土) 晴れ時々曇り
3:00起床。晴れ。今日は空身なのでらくらく。アイゼン履いて、ピッケル持って、雪渓をつめていく。途中でシュルンドを避けるため、八ツ峰側の岩稜帯に降り、乗越少し手前で再び雪渓に戻る。振り返ると遠くに槍、穂高が見える。
池の谷ガリーはアイゼンをつけたまま下る。どうしようもないくらいガラガラな道で、蟻地獄みたい。慎重に降り、三の窓到着。目の前にカールが広がり、遠くに後立山を望む素晴らしいロケーションである。登攀準備をしながら、これから登る左稜線を見上げ、圧巻される。
雪渓をトラバースし、取付き点から登攀開始。
右奥に槍と穂高~ |
左のスカイラインが左稜線 |
雪渓をトラバースし、取付き点から登攀開始。
※登攀の模様は、平石さんの記録参照※
終了点到着後、すぐ下山開始。すこしクライムダウンしてから、懸垂1回で池の谷ガリーへ降り立ち、池ノ谷乗越しへ登り返す。乗越でアイゼンを装着し、熊の岩へ下る。テントが増え、昨日より賑やかな感じ。しかもわれわれのテントのすぐ隣に、どんぐりK姉さんパーティテントが!
「下(真砂)で一杯どうですか?」と誘うも断られ、さびしくテントを撤収し、熊の岩をさっさと後にする。
長次郎谷出合までが思いのほか長かったが、明るいうちに真砂に到着した。2日前とほぼ同じ顔ぶれのテントが残っていた。他のテントから離れたところにテントを設営。ビールが売り切れなので、マッコリでカンパイして、夕食。結局この日は、晴れたり、ガスったり、時々遠くで雷鳴が聞こえるという天気。夜はまた満天の星空。明日は下山だけなので、皆さんノムノム。
長次郎谷出合までが思いのほか長かったが、明るいうちに真砂に到着した。2日前とほぼ同じ顔ぶれのテントが残っていた。他のテントから離れたところにテントを設営。ビールが売り切れなので、マッコリでカンパイして、夕食。結局この日は、晴れたり、ガスったり、時々遠くで雷鳴が聞こえるという天気。夜はまた満天の星空。明日は下山だけなので、皆さんノムノム。
8月19日(日) 晴れ一時雨
気持ちの良い青空で、下山するのがもったいない。
ハシゴ谷はまたまた暑かったが、下山後の温泉を楽しみに歩く。内蔵助出合をすぎ、しばらくすると雨が降ってきた。傘をさして歩いたがすぐにやんでしまい、ダムの下についた頃には太陽が顔を出した。最後のきつい登りをゆっくり登り、ようやく駅に到着。トロリーバスに乗り、扇沢駐車場に到着。薬師の湯により、帰路に着く。
ハシゴ谷はまたまた暑かったが、下山後の温泉を楽しみに歩く。内蔵助出合をすぎ、しばらくすると雨が降ってきた。傘をさして歩いたがすぐにやんでしまい、ダムの下についた頃には太陽が顔を出した。最後のきつい登りをゆっくり登り、ようやく駅に到着。トロリーバスに乗り、扇沢駐車場に到着。薬師の湯により、帰路に着く。
感想・・・
八ツ峰では、体調不良(?)で、目が大きく遅れてしまい、上半を断念する結果となった。草付が苦手なことがわかったので、草付歩きの練習をしたい。
チンネでも、ルートファインディングに時間をかけすぎたり、ランナーがはずれたり、ランナウトしたり、ロープが岩の摩擦で動かなくなるなど、リードのときに手間取った。また、核心では、ハングを越せず、リードを交代していただき、セカンドでもテンション気味でぬけるという始末で、岩トレ不足を痛感した。
今回は、平石さん、吉岡さんの忍耐強さに加え、いろいろフォローしていただいたお蔭で、無事下山することができた。今後は、岩トレに励み、少しでもお二人に近づけるよう努力したい。
ありがとうございました。
Picasaにいい絵が入ってます。詳細版楽しみにしています。
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