2020年1月6日月曜日

甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷 右俣


【期間】   20191231()202012日(木)
【形態】   アイスクライミング
【山域】   南アルプス 甲斐駒ヶ岳
【ルート】  黄蓮谷 右俣
【メンバー】 平石、津田(記)

今年の年末年始は槍ヶ岳の予定でしたが、年末年始の日本海側山岳の予報が大荒れ。。。
南アに転身!で黄蓮谷右俣に。


まだ若かりし山ガールの頃、夏に登って、
「もう二度と行かない!」って思っていた黒戸尾根です…そう、
日本三大急登 く ろ と お ね。

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朝都内⇒駐車場。
広い駐車場、きれいなお手洗い完備。
県の職員の方が登山届の提出状況の確認をしていました。
外国人のクライマーの姿も。登山届、って英語でclimbing Plan っていうのね。



神社でお参りしてスタート。この時はまだ元気。
だらだら樹林帯。横手との分岐くらいから雪道。

ほぼフル装備の黒戸尾根舐めてた…次回は、小屋素泊まり…(山ヤとは思えない発言)
刃利天狗あたりが一番辛かった~!
アイゼンは蟻の刃渡りで着用。黒戸山のトラバース道に入った瞬間元気に。
あとちょっと!早くおビール!(お酒は減らさない)



5合目の小屋跡の樹林帯に、ちょうどいい感じに整地されていたところがあったので、
そこに幕営。平石さんは翌日の偵察に、津田は水作り職人。
今回新しいテントをおろしたんですが、軽いんだけど生地が薄くて寒かったです。

スノーフライほしいね…っていいながらモツ鍋つついて、
ドコモの電波は入ったのでRadikoでちょっと紅白聞いて8時就寝。
夜中もずーっと風が強かったです。

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お雑煮食べて5時出発。
トレースしっかりついていたので、それを踏みつつ時々GPS確認しつつ黄蓮谷。
明るくなるまで少し待って、クライムオン!



1個目の滝は釜がかっぽり口開けていたのでまいて、坊主の滝。
ロープいらないでしょ?って言われたのにビビッてロープ出したのに、
結局フリーで抜けましたとさ…

六丈沢を通りすぎて、二俣。トレースは右も左もありました。

奥千丈の滝は結構埋まってたのでフリーで。
このあたりでソロの人に抜かれる。
早―――い!!って思っていたら、小屋番さんだったみたい。



連瀑帯はほぼ歩き。
周りの氷の回廊がきれい。後ろを振り返れば八ヶ岳。
あっちは混んでるんだろうなぁ。
最後の大滝は薄いしなんか嫌な感じがしたのでロープ出しました。



この後はひたすら稜線を目指します。
ラッセル戦力外通知もらい、せめて用具係か、スコアラーで雇ってもらえるよう頑張ります。(二人とも野球好き)
途中胸まで埋まってなかなか這い出せず、
「あぁ、私このまま甲斐駒の妖精さんになるんだ…」と途方にくれましたが、
何とか自力脱出しました。



ここで私は手袋交換のタイミングを間違えて、軽い凍傷に…
これ以上遅れちゃいかん、稜線出たら交換しようってずっと思ってたんですが、
冷たいって思ったら変えなきゃダメですね。完全に判断ミスでした。

稜線に出れば富士山がお出迎え。
奥宮にご挨拶して、山頂へ。明るいうちに抜けられてよかった~。


後は下山だけ。

が、鎖場とか結構いやらしいところもあるので、これ以上やらかさないように慎重に。
七丈の小屋でお酒補充して、日のあるうちにテントで乾杯できました!
絶対ヘッデン下山だと思ってたのでよかった!

餃子鍋頂いて、お酒片づけて今夜も強風の中おやすみなさい。

1月2日
今日は下山だけ。下山でも黒戸尾根は長い…。
竹宇駒ヶ岳神社にお礼参りして、温泉入って帰京!




反省も多かったけれど、アイス始めた時にいつか行きたいな、
って思っていた黄蓮谷に来れて、とても嬉しかったです。
平石さんのサポートに感謝!

平石(記)
9年ぶりです、黒戸尾根。
フル装備での登りに悶絶する津田さんにニヤニヤしながら、煽りながら~。
と1日目が終わり。
2日目は五合目から谷に降りるトレースがバッチりなのはよかったんですが
ってことは雪が多い?。。
坊主の滝は丸坊主ではなかったのが幸い。
二俣で気持ちは左に身は右に。。
雪雪雪氷雪雪雪氷雪雪氷雪氷雪雪氷雪雪雪雪→山頂な感じでした。
元日のアイスハイク?楽しかったです!
天気は最高で360度の絶景でした。
次回はさらなる軽量化(小屋泊は却下)で左俣ですね。

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