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2013年8月15日木曜日

マッターホルン山行報告



日時 2013年8月2日~3日
山域 ヨーロッパアルプス
メンバー 柳澤 (高)、(悦)
天候 晴

8/2 昨日シャモニーからツェルマットに移動し、今日(2日)はヘルンリヒュッテまで行く予定だ。朝7:00にガイドのヂェヂェーがホテルまで来てくれた。我々の泊まっている隣の4星のホテルで豪華な朝食を振舞う。そうとうゆっくり食事を楽しんだつもりだった、が、それでもツェルマットは狭いので8:30頃にはロープウェー駅に着いた。我々は乗車券を往復買うがガイドは証明書を見せてなにやら話している。もとより意味不明である。ロープウェーは4人乗りでこの時間帯は大分込み合っていた。マッターホルン登山者のみではなくアルプスの絶景や麓の風景を楽しもうとする人々も相当いるのだろう。むしろその方々のほうが多いのではないか。9;00少し回ったぐらいでロープウェーの終点に着いた。ここから歩いて2時間~3時間でヘルンリヒュッテに着く。今日はそこに泊まるのだから急ぐ必要はない。だが、来年はヒュッテが立替工事に入るためマッターホルン登山はここから頂上までの往復となるので大変だ。


ヒュッテは4時まで内に入れない。12時ごろ着いたので昼食を取り一杯やりながらマッターホルンを見上げ登山者の下山する姿を目で追って時間をつぶした。

8/3 昨夜19:00夕食をとった後ガイドと打ち合わせをした。朝食は4:00なので3:30には起きて用意万端整えて食堂に来ること。シンプルな朝食を済ませて遅くとも5:00前には出発したいことなどを確認した。ここは4:20より前の出発は禁じられているので4:20~40分の間に出る者は特に早い人達だから我々はその後に出ようということになった。結局4:45出発、取り付きの岩壁を経て踏み跡を辿って岩稜のルートを進む。ザレた斜面をトラバース気味に右へ行きクラックを左上しながら左折し後はソルベイ小屋まで大きな岩を両手でつかみながらの急登となる。ソルベイ小屋到着6:45、ガイドが良いタイムだと言ってくれた。が、ここで雲行きが怪しくなり雪が舞いだしてきた。我々のメインガイドは悦子をガイドしているジェジェーだ。彼は問題ないとどんどん先へ行くが、私のガイド(ヒィリップ)は東と北にある黒雲を示して雨が降っている、危ないといい、戻ろうという。私はメインのガイドに聞くようにといい、go up, go up と言い続けた。後ろから来たガイドにも状況を確認したりしていたが、そのガイドのペアーも我々を追い越していったのでヒィリップも渋々登ることに決めたようでやっと歩き出した。この後はしばらくがんりょう帯が続き、太いロープが3本位だったかな?張ってある。

1本目がやや垂直に近い岩壁を他の2本はそれほど急ではないところを上りきり、しばらく行くと雪田となる。ここまで来ればもう頂上は近い。頂上は両側の切れた狭い尾根上で何の印もなかったが、唯一、イタリア側の頂上に十字架みたいな物が見えただけだった9:50。悦子曰く、ジェジェーは慎重な人で頂上に着いたらまず、ピッケルを刺し、自己ビレーをし、座らせてから、ハイどうぞと両手を広げてハグしたという。ヒィリップとはえらい差だ。頂上には15分もいただろうか?皆と握手をして登頂を喜び、記念写真を撮り、周りの景色を撮影し、狭い頂上なので他の方たちに譲るのかと思いきやそのまま下山してしまった。来た道をそのまま帰るのだが、自分ではルートがわからない部分もあった。ソルベイ小屋でやっと行動食を採り5分も休まずにまた歩き出す。結局、上りの人とのすれちがいに時間がかかりロープウェーの最終には間に合わず、ヘルンリ小屋にもう一泊することになってしまった。せわしない登山で写真も多くは撮れなかったが2人そろって登頂で来たことは本当によかったと思う。

天候に恵まれ、良いガイドに恵まれ目標のアルプス2座を登頂できこんなに幸せな気分はありませんでした。色々な方から直接、間接にアドバイスや情報を頂き一番問題視していた高所順応がうまく出来たことが今回登れた最大の要因だったと思いますし私たちのこれからの登山にいかせると思いうれしくおもっています。マッターホルンは私たちにとっては2度目のチャレンジでした。前回は技術は良いが体力が、とテスト山行(ポリックス)で言われました。その反省を踏まえて高所トレと体力作りを目的に毎週末山に登りました。タバコも1ケ月間でも効くからと先輩にいわれ6月後半から断ち万全を期してのぞんだつもりでしたが、シャモニーに着くと持病の痛風がでて心配し(ビールの飲みすぎ)、食事が合わずに胃腸の調子が悪くなるなどきりなくマイナス要因が出てきました。そんな時ガイドのジェジェーが作ってくれた休養をうまく取り入れたプランのお陰でずいぶん助かりました。彼には登山中のペース配分等にも気を使っていただき本当に感謝です。

マッターホルンは良く整備されていて天気さえ良ければ技術的にはそんなに難しいとは思いませんでした。もちろんウィンバーの時代でしたら長いロープや豚の尻尾、トラバースのワイヤー等なかったのですから異次元の話ですが。私たちがソルベイの先ですれちがった日本人の単独登山者に話しかけたところ、昨日下山し切れなくてビバークしたとのことでした。どの辺りでとまでは聞けませんでしたが避難小屋より上だと風にでも吹かれたら大変だろうと思いました。ちょうど単独峰で条件が富士山に似ている感じです。来年だったらロープウェー駅から登らなければならなかったことを考えても今年行けたのは好運以外には考えられません。

マッターホルン頂上
もう雪田も間近の岩場

モンブラン山行報告

モンブラン(ガイド山行)  
 期間  2013年 7月26日〜7月31日
 形態  ガイドによるピークハント
 山域  ヨーロッパアルプス
 ルート グーテ小屋経由(モンブラン) 
 メンバー 柳澤高志・悦子  
予程  
    7月26 成田発9時45分
    7月26 ジュネーブ着 17時5分 空港にてガイド(ジェジェ)と会いシャモ二ーに移動
    7月27 休養と用具確認
    7月28 トーレイニング  petiie Aig. Verte(3512)へ
                7月29 休養
    7月30 グーテ小屋まで
                7月31 モンブラン登頂
    8月1  ツエルマツトに移動
    
     
 


7/26 空港までガイドのジェジェーが迎えにきてくれた。事前に話し合っていたこととはいえ初対面だしと思い不安だったが意外とあっさりと会うことができた。ここからシャモニーのホテルまで渋滞していて2時間以上かかったが通常はバスでも1時間半程度ということであった。ジェジェーはでっかいし顔も厳ついのでとっつきにくいと思っていたのだが意外と繊細で他人の気持ちが読める良い男でよかった。

新しいグーテ小屋



7/27ホテルを移動してから、ジェジェーが我々の持っている登山用具をチェックしにきた。そして明日の高所トレの服装、装備等、それに待ち合わせ場所と時間を決めて帰っていった。その後は一日休養。





7/28 エギュ デ ミディ(3800m)へいくロープウェー駅に7:00に行きガイドと落合った。が、しばらくは上空が強風のためロープウェーは動かないということだった。8:00まで待ったが動きそうも無いので別のミディよりも低い岩場(グランド モンツ)に行くことになった。ここでもしばらく待たされたがなんとか乗り込むことができた。ガイドがいないとこういうとき困るなあと思った。


ロープウェー終点(3295)から雪上歩行の後、岩に取り付く。そこから小ピーク(3512)まで岩を乗り越え乗り下り進む。一箇所ホールドがなく危険な箇所があったが他は全然問題なし。同じコースを往復し3~4時間でロープウェー駅まで下山してきた。この駅の乗車口まで鉄の階段が3~40m続く。ガイドが息切れするが軽く走って登ってみるかというのでやってみたら気持ちが悪くなってしまった。やっぱりマイペースを保たないとだめだとこの時確信した。





7/29 休養の日だ。少しは歩こうと思っていたが生憎雷と豪雨で外に出る気がしない。言葉のわからないテレビを見ながらゴロゴロして過ごす。





7/30 いよいよモンブランへ向けて出発の日だ。ベルビューまで行くロープウェーがこの春たばこの火が原因で焼けてしまい使えない。そこで、ラ ファイエットまで電車で行き(8:00)そこから登山電車に乗り換え1時間


15分ほどで終点まで行く。そこから岩稜歩き、雪崩の巣のクロワール通過、長い岩登りと続き、雪上に出ると旧グーテ小屋に出た。その先に立て替えて2ヶ月の新しいドーム型の新グーテ小屋があった。


7/31  夕食は18:00、朝食は02:00と決まっているようだ。朝というか夜中の1:30起床、2:00朝食、2:30出発の予定で行動していたが出発時はごたごたしていて正確なところはわからない。暗闇の中装備(ハーネス、アイゼン)を着けガイドとザイルを結んで出発した。尾根上に出たときはもう前方にヘッドランプが延々と先へ伸びていた。バロの避難小屋を4:00頃通過、遠方の稜線が明るくなってきた。頂上には8;00頃着いたと思う。風が冷たく指先に感覚がなくカメラを落としてしまった。これを拾って証拠写真を撮っておこうとシャッターを押したがうんともすんとも言わずガックリ。ガイドによると寒さで動かなくなったのではと言う。仕方ないので携帯で一、二枚撮ったが周りが明るすぎて画面が見えないので山勘で撮った。頂上は寒いので5~10分も居ただろうか、早々に下山を開始した。ドームグーテから頂上まで雪上であったが技術的にはほとんど問題ない気がした。ただ、初めての4000m台であったので自分のペースだけは守り抜こうと心に決めて歩き続けた。それと三浦ドルヒンズで教えていただいた呼吸法を実践した。下山は登ったコースをそのまま下った。モンブラン頂上4810mから新グーテ小屋まで下りデボしておいた装備を回収し、落石の多い噂のクーロワールを通過し、テートルース小屋を経由、登山電車でラファイエット着16時であった。ここからガイドの車に同情してシャモニーまで送っていただいた。一本も登れなかったらどうしようと思っていたのが4,800mを登ることができてホッとするとともに少し自信がついた。


明日のツェルマットへの移動の打ち合わせをしてガイドと別れた。





8/1 昨日の打ち合わせで12:00に我々のところに迎えに来てくれることになっている。ところがホテルのチェックアウトが10:00までとなっていたために2時間ホテルの片隅で待つ羽目になってしまった。ガイドは時間厳守できっちり来てくれた。それと自身がよく使うフランス料理のお店でごちそうになった。ゴルフ場の脇にあり、上品でとても美味しく頂いた。4日間で初めてうまいものにありついた感じがする。
モンブラン頂上

2012年8月7日火曜日

マッターホルン

【期間】2012年7月27日~8月5日
【山域】スイスアルプス
【形態】ガイド登山
【ルート】ヘルンリ稜からマッターホルン
【メンバー】高橋(記)

7月31日 スイス時間9:00前に スイスのマッターホルン(4478M)に無事登頂しました。


7月29日 リッフェルホルン(2582M)で岩稜登攀テスト(6回のマルチピッチ)を行い辛うじて合格。(1回3Mほど落下し足に怪我したが。)が、同行した日本人ツアーガイド手塚さん曰く「高橋さんはマッターホルン登頂は技術的、体力的に無理だろう。

現地ガイド組合で安全にガイドを請け負う人を何とか交渉してみるが、居ないかも?」と言われ
「早歩きでゼイゼイ呼吸が荒くなるマッターホルン登山スタイルではなく、途中まででも良いから楽しくマッターホルンを登りたい」とガイドにドイツ語で事前に話してもらった。



7月30日 シュバルツゼー(2582m)でロープウエーを下車し、3260Mのヘルンリ山小屋までのアプローチ。

夕食は高度順応出来ない為でもなく、まずいカレー?の為でもなく、翌日の登頂への不安から1/3しか食べられず。



7月31日
3;00起床、パンの朝飯後3;45 スイス人ガイド ギオンさん(35才?たくましい躰つき)とアンザイルして登攀開始。1対1で。


約100組(200人)での数珠つなぎ状態で難しい岩場では30~60分の渋滞。そこで呼吸を整えられた。2時間後 岩に氷が付き始めたのでクランポンを付けた。

2時間30分後 4008Mのソルベイ避難小屋到着。ギオンさんから「どうする?」と聞かれた。

気力体力に余裕が有り「マッターホルン ピーク」と答えるとギオンさん、混んでいるルートを避け別ルートで速度を早めた。

谷川岳中央陵、雪の阿弥陀 南稜、冬の甲斐駒の黒戸尾根の「刃渡り」の経験がありマッターホルン登攀に大いに役に立った。

最後は4ツンバイになり雪山を上り詰め9:00前に4478m登頂した。ギオンさんと力強くハグした。今回登頂できたのは本当に雪標山岳会の皆さんのおかげです。




寒いのですぐ下山開始。懸垂下降を20~30回ほどして14:00前にヘルンリ山小屋着。700円のコーラをおごり、4000円のチップを渡しガイドと別れた。


今回アトラストレックで7人挑戦し6人達成、1人は残り100Mで断念。昨年は30%の成功率。(天候が悪かった為)

9:00までに登頂出来ないとガイドが判断したらそこて下山開始。(7:00でも8:00でも)昼に暖かくなると氷が溶けてもろい岩が落下し危険に成る為。

今回のツアー費用70万円+食事代その他10万円=80万円

(参考 ガイド料金94000円+ガイドのロープウエー代、ヘルンリ山小屋代16000円=11万円含む)