2019年8月27日火曜日

穂高周辺池巡り

【期間】2019年8月24日~26日
【形態】ハイキング
【山域】穂高周辺池巡り
【ルート】上高地~徳沢~中畑新道~奥又白池~前穂北尾根5・6コル~涸沢~北穂東稜の最低コル~北穂池~大キレットの最低コル~南岳小屋~南岳~天狗池~槍沢~横尾~徳沢~上高地
【メンバー】平石(記)

夏休みがいつとれるかわからない状態でしたが
無理やり休み宣言して池巡りしてきました。
天気に恵まれた3日間でした、なかなか歩き応えありました!。


逆さ槍




8月24日(土)
朝自宅を出発し沢渡でバスに乗り換え、10時上高地出発。
徳沢までは1時間ちょっと。天気はほぼ快晴。
新村橋を渡るとパノラマコースは残雪の為通行止とのこと。
車道からパノラマコースへの登山道入り口にも通行止の看板。
中畑新道分岐までは狩り払いされていてちょうど分岐のところで
狩り払い作業している方に出会う。2パーティ奥又に上がっているとのこと。

中畑新道は何年ぶりでしょうか?北尾根行った以来かな。
急な登りで疲れますがどんどん高度を上げて眺めも良くなってくる。
5・6のコルへの道

5・6のコルへの分岐から一登りで別天地である奥又白池に到着。
本日の行動はここまで。
天空の城ラピュタ?

目前には前穂東壁、少し右を見ると北尾根、四峰正面壁、明日通過する5・6のコルも望める。
池を鏡とした逆さ前穂を何とか撮影してみた。
逆さ前穂

既に奥の幕場には2張り、自分は手前の池の前へテントを張る。
水場はとうとうと流れておりとても冷たい。
A沢の雪渓は確認できなかったのですが
この量であればまだまだ涸れないのではないでしょうか。

上高地10:00→11:10徳沢→12:40中畑新道入り口→14:10奥又白池

8月25日(日)
夜半風が強い時間帯があった朝方には弱まった、しかし出発準備をしていると
小雨がぱらつき始めたのでしばらく待機。
明るくなって雨もやみそうなので出発、雨具は上下着たままで正解でした。
奥又谷までのルートは草が繁茂しびしょ濡れでしたので。。

5・6のコルまでのルートですが
踏み跡はバッチリですしところどころテープ・ペンキがあり迷うことはありません。
谷を横切るあたりで日当たり良好となり雨具はあっという間に乾く。

コル少ししたの崩壊地も以前とあまり変わらずで特に問題なく通過。
稜線に近くなると風が強くなってくる。
コルにあがると奥穂・北穂とご対面。

5・6のコルから奥穂

奥又白池と茶臼の頭

雨具のパンツを脱いで涸沢へ下降開始。
この下降路も踏み跡がしっかりついていた。
途中、少し外したところで右足の中指に岩を落としてしまって打撲。。
ちょっとルートミスしそうになったが元に戻る。
涸沢小屋、手前のヒュッテが見えると岩が大きくなり歩きやすくなる。
小さい池を横切り涸沢ヒュッテに到着。


涸沢ヒュッテで大休止となりました、
どうも昨日からお腹が空いて食糧計画が狂ってきそうなので
ここで2回目の朝ごはんカップラーメンを買って食べる。

北穂を見上げその少し右にある東稜。
その取り付きの最低コルまでうんざりする登り。
天気は快晴でカンカン照り、ただ涼風があるので救われた。
東稜のコルから北尾根

ここから北穂池まで降りるのにまずはコルからすぐ近くの平坦地へ
地形図と睨めっこしおおよそこの辺だろうと進むと
すぐテープがついている岩を発見、それに導かれていくと池を目視できた。
北穂池

ピンクテープは顕著な踏み跡にはついていてそれに助けられながら順調に下降。
しかし、途中で見失い藪に突入してしまった、どうも急激に傾斜が強くなったので
これはおかしいと戻り藪の中を左へトラバースしたら沢地形に出て
また順調に下降ができた、見えてからが遠いとは良く言ったもので岩礫帯を下り
あとは適当に池に近づくがうっすらついた踏み跡は
草が繁茂していて足元が見えず足を取られて転ぶこと数回。
大きなルートミスは無しで北穂池に到着。
北穂池、水はぬるい

振り返ると北穂

池の先には常念岳が見えなかなかの景色。
しかし目前の池よりも印象に残ったのが、池の前に立って振り返った後ろが
あまり見たことのない北穂の眺めに思わず「おーっ」と声が出てしまう。
北穂池から少しあがったところに水が沸いてましたのでおそらく飲用可能かと。
ただ豊富に出ているわけではないので汲むのには時間がかかりそうでした。

さて、行動予定は南岳までですが
この先の大キレットまでが核心でした。。
地形図を確認し進む先を見定めてみたものの藪に入り
気持ち的に藪が濃くないところに進むと進路取りが怪しくなる。
木々は人の背丈より高く状況の確認ができない。
仕方ないので出来るだけ横移動を試みる。
大キレットの最低コル付近を見上げる


と考えつつも上へ上への気持ちがあって急傾斜のハイマツ帯に突入。
密度が濃すぎて進めなくなるが、一瞬顔を外に出せたところゴーロ帯が50Mほど下に
見えたので斜めに下っていくすると藪も薄くなり脱出することができた。

出たところでサルの群れと遭遇、6~7匹のおサルに
「お前そんなところで何やってるの?」的な感じでガン見されました。
大分消耗して休み休みゴーロをつないで大キレットの最低コル下部付近へ到着。
コルへは傾斜が緩い方へ上がる。
本日〇〇コル x 3つ目。。
屏風岩、北穂池(大キレットの最低コル付近)


コルから先は縦走路なのですが、ハシゴがあったり傾斜があるので休み休み。
ガスってきて景色が見えない、気温も下がって寒いなと感じた頃、南岳のテン場が見えた。
受付済ませてテントを設営、小屋もテン場も意外に盛況でした。

奥又白池5:10 → 5:30奥又白谷 → 6:35北尾根5・6のコル→7:45涸沢ヒュッテ8:30→9:40北穂東稜の最低コル9:50 → 10:50 北穂池 11:05 → 13:45 大キレットの最低コル付近→14:50南岳小屋

8月26日(月)
3000Mの稜線なので朝は冷えました。
天気は朝から快晴で、夜明け前の夜空は星空。
5時出発、南岳まで5分。写真を撮りながらゆっくり。
南岳で槍ヶ岳とご対面。



15分くらいで天狗池への尾根へ入る。
初め急ですがしばらくして緩くなったところで暑くなったので雨具を脱いで軽装に。

今朝は風がほぼ無いので、これは撮影チャンスと先を急ぐ。
着いた天狗池は誰もおらず、独り占め。
風はまだ無く、ほぼ鏡状態で逆さ槍を色々撮ってみました。
水は3つの池の中で最も冷たかったです。

今回の目的が完了したので後は高速下山と考えたのですが
徳沢で力果てました。。徳沢で15分寝て上高地へ到着。
夏休みですね、平日なのに人がいっぱいでした。
いつものお風呂とおそばを食べて帰京。
高速はところどころ渋滞がありました。

南岳小屋5:00→南岳→天狗池への分岐→6:15天狗池→槍沢→ババ平→槍沢ロッジ→横尾→10:05徳沢→明神→11:45上高地

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