2019年9月4日水曜日

針ノ木峠~烏帽子岳(七倉岳で敗退)

【期間】2019年8月19日(月)~21日(水)
【形態】縦走
【山域】北ア
【ルート】扇沢~針ノ木峠~七倉岳~七倉
【メンバー】吉岡 牧野(記)



19日 18日夜出発して扇沢無料駐車場にて仮眠。今朝はさすが平日、扇沢も空いている。曇り空6時半頃出発。大沢小屋から先の針ノ木雪渓はもう通れないので夏道を登るようにとのこと。その巻道もけっこうきつかった。雪渓歩きの方が楽かも。峠まで300mの最後の水場で水を調達する。小屋も幕場もガラガラ。テントを張り始めた頃から雨となり、一晩雨と風が強かった。





 

20日 朝、雨はあがっていた。予報では9時頃から雨とのこと。出遅れて6時半ころの出発になってしまった。蓮華岳までは雨も降らず雷鳥の親子にも出会えた。標高差500m一気に下るという蓮華の大下りの途中で雨になる。濡れているので要注意。どんどん下って長い鎖場も過ぎて鞍部、北葛乗越。この後の登り返しもヤセ尾根で降りも強くなり気は抜けない。北葛岳で6人くらいの一行が休んでいたが多人数であの登りは大変そう。
北葛乗越
この先もアップダウン繰り返して七倉岳分岐、そこから間もなく船窪小屋だった。
45年前小屋をここに建てて切り盛りされていたご夫婦は2年前に引退されていて残念だったが、小屋番のお兄さんと日本語堪能なネパールの人が迎えてくれた。美味しいことで有名な食事は彼が引き継いだようで評判通り美味しかった。
ランプの宿



午後から突風と雨が激しく打ちつけて小屋が揺れて台風のよう。キャンセルの電話が次々に入っていた。宿泊予定の登山者がこの暴風の中やっとたどり着いてみんなホッとする。とてもテントは張れず、幕営予定の人も小屋泊りで11名が囲炉裏を囲んで語らう。親不知~焼岳単独縦走中の人、読売新道~水晶岳経由して船窪小屋に泊るために来た女性2人、新穂高~針ノ木単独縦走…とつわものが多い。

4時頃から雨がやんで風だけになり濡れたものを外に出し干したりしていると雲が流されてまわりの山が見えるようになった。槍ケ岳まで見えた。


しかし、つかの間のご褒美?明日の予報も雨でよくなりそうもない。

 

21日 朝雨は降ってはいないが昨日と同じ予報。烏帽子まで8時間の痩せ尾根コースでの風雨は厳しい。残念だが七倉尾根を下りることに決定。七倉までの下りも木の根だらけで濡れていて滑らないように神経を使った。七倉に下りてタクシーで扇沢に戻った。

〇〇年も前の新人合宿のコースをもう一度辿ってみたいと思った山行だった。その時の記憶が全然あてにならないことがよくわかったけれど、烏帽子まではまた行きたいものです。

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