【年月日】2012/05/27
【形態】雪岩稜
【山域】北アルプス
【ルート】北穂東稜
【形態】雪岩稜
【山域】北アルプス
【ルート】北穂東稜
【メンバー】牧野、目、平石(記)
5/25(金)の夜
京八22:30発、沢渡着2時頃、いつもの村営第二P、東屋が空室だったので
そこへテントを張って軽く一杯。
5/26(土)
6時に起きてタクシーに乗って上高地
シーズンオフ?人がほとんどいません。
人気のない河童橋を横目にまずは横尾を目指す。
道にはカメラの人が多く、群生しているニリンソウがお目当て。
そんな人が多い横尾までの道を歩くのですが
腰痛の影響か左の股関節が痛み出して参りました。。
横尾で左足首、右膝、腰とサポーター&コルセットで補強。
横尾から左に屏風岩を見ながらのなだらかな道は夏っぽくて暑い。
屏風岩は濡れているようで、ルンゼ上部から雪解け水が流れ
大きな滝が出現していた、あれが凍ればかなり面白そうだなぁ~。
登山道っぽくなってくると所々雪が出てきて本谷橋到着。
雪がたっぷりで片側の土台しか露出していない
もちろん橋はかかっていないです。
ここからは雪上歩行。
とにかくひたすら登るとヒュッテの吹流しが見え
なぜか雪面に分岐もひょっこり出ていて夏より早い時間で涸沢に到着。
雪訓やろうとか言っていましたが
まずはビールということでテントに入ったらそののまま夕飯。。
8時前にはシュラフに潜りこむ。初日はここまで
さて、5/27(日)
やっぱり涸沢は寒い!なんだか寝れた気がしなかった。
3時起床5時すぎ出発とほぼ予定とおり。
天気はど快晴無風。
まずは涸沢小屋横を通過して南稜方面のトレースへ
北尾根を背に高度を上げる。
途中で右上気味にトラバースして東稜に近づく。
そしてひたすら稜線めがけて足を出す。
距離的には西穂沢の3分の1程度、稜線に出ると意外となだらかな雰囲気。
槍が見えてなかなか良い景色です。
さてここからですが、一旦巻き気味に歩き始める。
目さん先頭でしたがトレースが消えた後のトラバースの一歩?が出ないようで
平石が先頭を変わる。
トラバースから稜に乗ったところがナイフリッジで牧野さんが停止。
ロープを出したけど皆さん難なくこなして問題なく1ピッチ目終了。
この時点で後続Pに追いつかれたけど順番は変えずに我々が先頭。
さて次が核心ピッチで目さん、ロープがどんどん伸びて
あっという間にビレイ解除。
牧野さんに先に行ってもらい私は楽しませてもらいました。
最終ピッチは雪が多めの時より明らかに簡単でしょうかね。
普通にクライムダウンで全く問題ではありませんでした。
ということで、ゴジラの背はあっさり終了。
はい、もう終了なのです。
後は腐ってきた雪稜をひたすら登り
北穂小屋のテラスで完登の握手。
頂上は帰りに通りました。
下山は北穂高沢を急下降~。
途中からシリセードをまじえて涸沢のテントまで。
かるーくビールを飲んで一気に本谷橋、そして横尾、徳沢。
徳沢園で缶ビールを買い込んで
水も汲んで、テントを立てたところで雨が降ってきた。
やっぱりフライシートは必要なのです。
芝生の上に張ったテントはフカフカでやっぱり気持ちいい。
そして宴会は遅くまで続くのでした。。
雨は断続的に降り続く、明け方に雷。
しかし涸沢よりだいぶ暖かくてよ~く眠れました。
5/28(月)
のんびり目で起きて出発、
明神から電話して行きに乗ったタクシーを呼んで上高地、沢渡と下山を完了。
沢渡のお風呂兼昼食中にスゴイ雷雨、雹も。。
そして渋滞のない高速で帰りました。
目追記:
人が少なく、お天気にも恵まれ、充実の3日間になりました。
1日目 快晴
今日は涸沢までなので、気楽。沢渡でゆっくり準備してTAXIに乗る。上高地バスターミナルは、人が少なく閑散としていた。横尾まで、満開のニリンソウや明神岳、前穂を眺めながら歩く。横尾で大休止後、あと半分、黙々と歩く。本谷橋から涸沢までは沢通しの雪道。涸沢には思いのほか早く到着。
夜は、背中が冷たくて、なかなか寝付けなかった。やはり、岳沢とは違う・・。
2日目 快晴
登攀具つけて5:10頃出発。北穂沢をつめ、途中からトレースを外れ東稜方面へ。数日前に降雪があったらしく、東稜に向かうトレースは不明瞭。稜線に近づくにつれ、傾斜が増し、シュルンドもあり慎重に歩く。稜線にでると素晴らしい景色!岩の上で小休止後、ゴジラの背に向けて出発。先頭を行こうとしたがシュルンドが怖くて進めず。平石さんに交代。横尾側の雪壁を少しトラバースし、右上してから再び稜線にでる。ゴジラの背の手前のピークに到着。ナイフリッジなのでロープをだし、アックスを雪面にさしてセルフをとり、腰がらみビレー。
1p平石さんL、ナイフリッジを淡々と進み、蟹歩きのトラバースもなんなく超えて、ゴジラの背取付きまで進む。ナイフリッジは雪が締まっているため安心して通過。トラバースも平石さんがしっかりステップを切ってくれたので問題なし。そのあとの岩場もホールド、スタンスたくさんあり。
2p 目L、後続パーティがせまっているので少し焦ったが、それほど難しくない岩場を進む。ちょっとした岩稜を越え、次に現れた雪稜を通過している時に、牧野さんから「あと6〜7m」。少し先の岩かどにハーケンがあったので、セルフをとり、腰がらみビレー。
3p 平石さんL、ぼっこりと横尾側にはりだした雪庇の反対側をトラバースして、岩に乗り移る。その先がどうなっているか心配したが、やさしめなクライムダウンですんだ。平石さんスタンディングアックスビレーで後続を確保。
なだらかなコルで大休止。北穂小屋がまだまだ先に見える。ここから雪がけっこう緩みはじめ。時々ズボズボはまり、先頭を交代しながらトレースをつけていく。
ようやく小屋の横に飛び出し、握手。小屋のテラスで休憩させていただき、登攀具を片づける。涸沢岳をこえて、白出のコルまでいくという話もあったが、雪がゆるゆるだし、もう頭は「らくえん天国徳澤」でいっぱい。ということで即下山。シリセードを交え、一気におりる。
でちょっとだけ乾杯して、水分補給。テント撤収して徳澤にむかう。
本谷休憩中、次第に雲行きがあやしくなるが、なんとか無事徳澤に到着。ビールをしこたま買い込み、近所迷惑にならないよう他のテントとは離れたところにテント設営、夕食会。と同時に雨が降り出した。
3日目 6:00すぎ起床 ゆっくり朝食 撤収上高地へ
東稜は、稜線にでてから頂上までの景色が素晴らしい
雪の付き具合で、難しさが違ってくるのだろうが、今回はそれほどたいへんなところはなかった
平石さん、牧野さん、ありがとうございました