2015年7月24日金曜日

飯豊山周遊

【期間】   2015年7月18~20日
【形態】   形態:縦走・ハイキング
【山域】   飯豊連峰
【ルート】  飯豊山荘→石転び沢→梅花皮小屋→本山小屋→飯豊山荘
【メンバー】 平石(記)、他1名

飯豊山荘を起点にしてぐるっと一周的な歩きを満喫してきました。
台風一過を期待したが、冬でもないのに毎日モノクロな世界。
しかし、最盛期な高山の花に癒されました。

帰路の途中で。



7/17(金) 22:00要町
ここから長い旅路が始まりました。
平石→T氏のリレー?で関越道をミッドナイトラン。
中条ICで一般道、山形県小国へ入り飯豊山荘駐車場着(3:30)
車は15台くらい。

7/18(土) 7:00起床
8時過ぎに駐車場発。
原生林の森林道を30分くらいで温見平。
雨が少しぱらついてくる、この後雨と3日間お友達になりました。

温見平から本格的な登山道。
梅花皮沢の左岸についた道を歩くのですが
樹林帯の中、小雨と暑さで蒸し風呂状態となり体力を奪われる。
いっそのこと沢を詰めたほうが快適で早いんじゃないかと思った。

こんな天気で先行さんいるのかなと思ったら
石転び沢の出合いに着くと
大雪渓には既に何パーティか登っている。

左上が石転び沢

小雨が降っているので
我々も薄着になってカッパを着用、アイゼンは行けるところまで無し。
下部は概ね白馬の雪渓の傾斜と同じくらいなので
アイゼンは不要です。

中間部からガスってきて視界が10~20Mくらいになってしまった。
沢の名前からして落石が多いんだろうなぁと思い
ガスの先を注意しながら歩く。
視界が悪くなる一方

上部は傾斜が強くなるらしいので
途中からアイゼンを着けるが足取りが重くなる。

ルート中に草付を抜けるところがあるが
ガスの先に現れた草付が正解なのかまったく不明で
他のPもどうしようか悩んでいる。

見上げると登れそうなところがあるので
ひょいっと取り付いてしまったのが大間違い。。
傾斜が強くなり藪漕ぎになり完全ロスト!
右のほうから人の声が。。雪渓の向こう100Mのところに
正規の草付があり他の登山者が歩いている。
我々も適当にトラバースしてルートに戻るが
雪渓の傾斜が強くなってきているところなので
T氏には慎重に行動してもらう。

正規の草付の道は一般道といった感じで
とても歩きやすい、草付上部でこのルートの核心部である
雪渓のトラバース。過去事故が多いところだそうだ。

といっても氷雪技術を持っている人からみれば
どーってことないところです。
しかし、夏山しか登らない
初心者・初級者の場合は不安を感じるところ?。

順番待ちしてると足元の危うい1名の登山者が
スルッと滑落、近くにいた人が何とか止めた。

ご本人はかなりショックだったようで、
ここでビバークして明日降りるとのこと。
ゴルフボールくらいの落石が頻繁に落ちてくるが
それにも気づかない。。
小屋まではあと200M程度。

一緒に行動していたと思われるご夫婦の登山者も
アイゼンの着け方等が微妙でやはり不安な感じになっている。
さらにこのご夫婦は草付の手前で
それぞれ雪渓で滑落しているとのこと。。
ポール流したり腕から血を流していた。。

その方々でなにやら危ない相談をしているので
お節介とは思いましたが
ひとりづつ付き添ってトラバースすることを提案させて頂きました。
アイゼンの着け方歩き方・アックスの使い方を即席で教えて
計3往復で安全地帯?へ。
皆さんにっこり笑顔になってましたね。よかったよかった。

その頃、どうもそのグループのリーダーらしき人が小屋から
降りてきたので文句を言ってやろうかと思いましたが
めんどくさいことになると疲れるので止めときました。

その後ご夫婦からワインとバーボンを頂いちゃいました。あはは。

ところで
稜線はびゅーびゅーの風。
小屋に入ろうと思ったがテントのほうが快適だぞと
管理人に言われ、我々のみテント!
手作りカレーに生野菜のスープに舌鼓を打ち
遅くまで飲み食いしてしまったぁ。
夜に高笑いしても強風が流してくれる~。


7/19(日) 6:00起床
本山小屋までの行程なので遅めの起床。
外は風雨。でも早く出て行く人が多い。
幕場代支払いに管理人室に行く。
まだ小屋には10人くらい残っていた。

梅花皮(かいらぎ)小屋から御西小屋までは
烏帽子岳を越えるまではアップがありますが
その後はなだらかな快適な道。
といいたいところですが
風通しのよいところは風速20M近くあったと思います。

風雨の中黙々と歩く中、時折現れるお花畑に歓喜。
モノクロの世界に色とりどりの高山の花に癒されました。






そしてガスの中に現れるおどろおどろしい建造物が見える
それが御西小屋でした。

御西小屋は大日岳への分岐点でこの風雨の中往復してきたと思われる
パーティーがいました。ハート強いですね。。

我々は大休止の後、飯豊本山へ出発。
ここからの行程もお花畑が素晴らしく癒されました。
んん、でも白っぽいんですよね何もかも。。

飯豊山の直前で昨日お手伝いしたパーティーと
遭遇しほぼ変わらず山頂着。
久しぶりに記念撮影(ちなみに百名山)。
ピントが合わないくらいのガス 

しばらくそのパーティと会話して
本山小屋へ。

飯豊山神社へお参りしましたが
賽銭箱の後ろでは既に寝床を作っている人達や
飲酒しているおじさんもいて
だいぶ寛容な神様なのだなあと思ってしまった次第です。

ちなみに幕場代を払っても神社なので
領収書はでませんとのことでした。

幕場は小屋から2~3分下ったところにあり
風避けの石のブロックがあるところで幕営。

ビール500MLは1000円でしたよ。

テントの中で宴会していると
昨日のご夫婦が手をつないでやってきて
おつまみを置いていって下さった。
聞くと去年、穂高で知り合ってご結婚したそうです。
大阪の人で元気なお二人でした。

夕方は一時、下界が見えたりして
久しぶりにドライな環境でうきうきしてました。

しかし、!
20時くらいにうとうとしながら寝ることに。
22時半過ぎに風雨で目が覚めた。。
強風雨でテントが潰されそうになりながら朝を迎える。

7/20(月) 3:30起床
強風、雨。雨粒がテントを叩く。
6時前に意を決して外に出て、手早く撤収。

飯豊山荘へ降りられる大クラ尾根を下山。
長いし暑いし虫がうるさいし、膝にくるし
デジャブかと思うほど同じようなピークを乗り越したり
と四重五重苦?を我慢しながらひたすら下りた。


駐車場に到着した後は
カンカン照りなのでテントを張って乾かしたり
ほぼすべて広げて乾燥させた。
自分自身も日光消毒。

飯豊山荘で熱い温泉を頂き
栃そばを食べて帰路に就きました。

関越道の沼田付近で猛烈な雷雨など
ありまして最後の最後まで雨尽くし!
都内着は22時付近でした。


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