ジャンダルム飛騨尾根

【期間】　　　2015年5月2日(土）～5月4日(月)
【形態】　　　残雪期雪稜
【山域】　　　北アルプス
【ルート】　　飛騨尾根
【メンバー】　吉岡、山本(記）

5/2

07:40新穂高ー10:00白出沢出合ー12:30天狗沢出合

前夜発で新穂高に3時頃到着。

登山口で入山届けを提出して、出発する。

今日の行程は天狗沢出合までなのと久々の重荷でのんびりと歩く。それにしても暑い…

白出沢出合からは夏道を登っていくと西穂沢に出てしまったので、適当に尾根を越えて白出沢に降りる。

今年は雪がだいぶ少ないようで天狗沢出合にテン場に良い場所が無く、探すのに苦労した。

雪が少ない時は出合ではなく、もう少し下に張るのが良いかもしれない。

明日は朝早いので吉岡さんのキムチ鍋をいただき、早めに就寝する。

5/3

03:40天狗沢出合ー05:00D尾根ー07:00飛騨尾根ー12:20ジャンダルムー14:30奥穂高ー15:20穂高山荘

2時起床、朝食を済ませ準備をしていると下から3人Pが登ってきた。

後からわかった事だが、ガイドPで行程がほとんど同じなのでルートで何度か顔を合わせる事になる。

ヘッデンで出発。天狗沢を少し登って、雪が繋がっているところを拾ってD尾根に乗る。

D尾根をしばらく登ると2人Pがテントを張っていた。前にもう1Pいるみたいで今日は全部で4P。

2400～2500m辺りで飛騨尾根が視界に入るようなところからトラバース開始する。

一本支尾根のようなのをまたいで、2つ目のルンゼを詰めて簡単な岩場から飛騨尾根に乗る。

飛騨尾根は雪が無く、アイゼンを脱いでの登攀となった。

最初は簡単な岩稜歩きみたいなものでサクサクと進み、少し岩が立ってきたと思われるところからロープを結ぶ。

岩は概ね易しいが浮き石が多く気を使う。

天気も良く、無風でロケーションは最高で気持ちが良い！

ネット上の記録では5～6ピッチくらいだと思っていたが、全部で10ピッチくらいはあった。

ロープを出すのが早すぎた？ピッチを短くきりすぎた？のかわからないが、なかなか着かないなぁという印象。

ようやくジャンダルム！私は初ジャンダルム！

計画の目標で穂高山荘に15時としていた。

まだ、昼過ぎだし余裕で着いちゃうなと思っていたら甘かった…

ジャンから懸垂で降りる。

ロバの耳からも懸垂。60mを2本つないで一気に降りようと思っていたのだが私がルートミス。

途中で切って、斜上してからもう一度懸垂するのかと思いロープをたたんでしまった…

斜上しても懸垂支点はなく、しかたなくクライムダウン。

最初から60mで斜め懸垂一回で行けました…すみません。

そんなこんなで割と時間がかかって奥穂高に14時半、穂高山荘に15時20分。

小屋の情報で明日は雨らしいので、今日中に下ってしまおうかとも考えたが明日早めの出発で降りるという事で予定通り小屋泊り。

数年ぶり、2度目の小屋は快適でご飯も3回もおかわりしてしまった。

5/4

05:00穂高山荘ー06:10天狗沢出合ー07:30白出沢出合ー09:00新穂高

4時起床、5時出発。

まだ雨は降っていないので足早に降り、天狗沢出合には1時間少々で着いた。

撤収時に小雨に降られたが、その後はなんとか駐車場まで降られずに済んだ。

登山口にある温泉でゆっくり汗を流し、帰京。

飛騨尾根、素晴らしいルートでした！