2012年9月17日月曜日

北鎌尾根山行報告


槍ヶ岳(北鎌尾根)山行報告

 

2024914日(木)~916日(日)
メンバー 柳澤高志(記) 単独
天候 曇りのち晴れ
目的 ピークハント
タイム 9/13夜発沢渡駐車場

 14日 沢渡発(タクシー)430 カッパ橋発 520 徳沢 640 横尾 755
ババ平 948 水俣乗越 1135 北鎌沢出合 1515  北鎌のコル1714 

 15日 北鎌のコル530 独標 800  北鎌平1115 槍ヶ岳頂上着 1230
肩の小屋 1255 槍沢ロッジ 1430 

 16日 槍沢ロッジ 630 上高地 1000 沢渡駐車場 1100 関越経由
自宅着 1440
 

 昨年は脊柱環狭窄症と診断され4ヶ月、今年はアキレス腱損傷で2ヶ月余りほと
んどイスに座ったままの生活で体力が極端に低下してしまった。そんな中、昨年の夏
合宿は北鎌尾根が計画されたが参加できず、今年も剣岳方面にも参加できなかったので
非常に残念な気持ちでいっぱいであった。6月後半の日曜日、久々に小川谷に参加
させていただいたが遡行終了点近くで左アキレス腱が痛み出し、下山には遅れてしま
い迷惑をかけてしまった。その後7月は完全休養し、8月から散歩、ジョギングと
徐々に距離を延ばし今回の山行前までに奥多摩の川乗山を4回登りやっと痛みが
出ないことを確認しての今回の計画の実行となった。だが、まだ完全に不安な気持
ちが消えたわけではなかった。そこで引き返しが簡単そうな水俣乗越と北鎌のコルで
体調に不安があれば引き返すことを心に決めて出発した。また、時間は一昨年の吉岡
さんのタイムにどのくらいの差で歩けるのかを参考にして次の行程の時間を想像して
尾根上のビバークの要否を考え心の準備をすることにした。 

 沢渡発から水俣乗越まではやや同じ、北鎌沢出合までは一時間以上遅れてしまった。
水俣乗越からの下りで間違えて沢を450m下ってしまったこと、北鎌沢の出合
いを間違えてしまったことが原因で、乗越の下りは後でコルのテン場で聞いたら草が
伸びていて踏み跡が見えず間違えて下りた方がいたらしい。出合いは間の沢を作る尾
根に小さな支尾根があったのを地図上で無視してしまっていたのを後で気がついた。
 出合出発が315と遅くなってしまったのでコルまで明るいうちに着けるか
どうか心配になったが、翌日なんとしても天気が分かっている日に肩の小屋まで行き
たいと考え出発した。左俣で水を補給しようと登っていったがしばらく進んでも湿り
気もないし耳を澄ましても水の音さえ聞こえてこないので右俣に戻り遡行開始。もし
ここでも水がなかったら明日水補給のため間の沢まで下り一日余分のビバークを覚悟
した。運良く途中で少しだが水が流れているところがあってので虫の死骸などを取り
払いシェルカップですくってなんとか4L補給することができ安心した。コルに
着くとテン場は2張りでふさがっていたが木の枝の下が少し開いていたので
前の2人に了解を取りツウェルトを木の枝につるした。張るほどのスペース
は無かったが横にはなれた。疲れて何もする気はなかったし食欲もなかっ
たのでシュラフカバーに入ってすぐに寝るが風が強く隙間風で寒くて眠れな
い。1030頃明日のためにカロリー補給しなければと思い寝酒(日本酒)
を正に寝ながらストローで少しずつのんだ。それでも眠れないので起きて夕食を
とることにした。固形燃料でシェルカップの水を沸かしコーヒー、野菜ジュース、
カップヌードルと進み、朝食のためにアルファー米に湯をいれスプー23杯口にい
れた。トイレのために外に出たら一面の星空で明日は晴天らしいと安心てツ
ウェルト内に戻った。 

 2日目 朝起きたらテン場の3人とも単独で北鎌初登山であった。その一人
は来るときタクシーに同乗した方(30歳代らしい)であった。出発は同時であ
ったが皆単独行なので離れたりくっついたり気楽である。そのうち3人のペースが
合ってきたのか一緒にきたグループのようになってきた。上でルートを探す
もの、下でルートを探すもの、中間で連絡するもの、なんだか単独で来た意
味がなくなってしまったようで良し悪し半々な気分。でも楽しくなったのも
事実。 独標までは踏み跡がしっかりしていたので33様だったがルートが分か
りにくくなると後ろから来るものが前に追いつくのでいっしょになるのが必然だった
のかもしれない。行く前に平石さんが基本は稜線を進めといわれたのでそのように心
がけた。技術的に特に問題はなかったと思うが、一箇所スリングが何本かあり多分P15
TOPではなかったかと思うが、どうも他の2人は懸垂をしたことがないよう
で巻き道を一生懸命探していた。槍の最後のチムニーで他の2人は手間どってい
たようだ。それでも単独で来るだけあってなんとかクリア、頂上で登頂の握手を
して記念撮影を頼んで下山開始。肩の小屋で一人が泊まり、私ともう一人は2人で下山
を続け、槍沢ロッジ手前で小雨が降りだしたのでここに泊まって今回の山行
を終了とした。 

参考  帰りは関越道を選んでみた。ナビによると私の自宅まで10分余計にかかるだ
けであった。結局、沢渡駐車場を1100に出て自宅着1440分であった。

 今回雪氷祭のプレゼントでいただいた固形燃料セットが役立った。重さ200gである
が小型軽量のガスセットを持っていないのでどちらが良いは分からないが、
燃料チップ2個でシェルカップの水を比較的早く沸かすことができた。ありが
とうございました。

 

 

 

1 件のコメント:

  1. 踏破おめでとうございます。

    ここ数年、夏の単独3人目ですね。
    次は目さんかなぁ、危ない危ない。

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