2012年9月30日日曜日

湯檜曽川・大倉沢

【期間】2012年9月29日
【形態】沢登り
【山域】谷川連峰
【ルート】湯檜曽川 大倉沢
【メンバー】吉岡(記)、柳澤(高)
 湯檜曽川本谷を一泊で予定していたが、台風の影響で2日目の天候が不安だった為、日帰りの沢という事で 大倉沢に変更した。滝の数が多く、登り方もいろいろ工夫しないと登れないので楽しい沢登りとなった。ただ滝が多すぎて日帰りとしては、かなり時間がかかってしまい下山の白毛門山からはヘッドランプでの行動となってしまった。

魚止めの滝
白樺沢上流の滝
左側を胸まで浸かって取り付く
うなぎ淵の通過、前回は泳いだところだったが、胸までで通過できた。吉岡は、左岸をぬれずに通過

十字峡、大倉沢出合を望む
出合には最近転落したと思われる鹿の死体があった
40m大滝:左岸から登り、上部は水流に近ずいて登る
ナメ滝 3段12m
二俣 2段15m

3mCS滝 泳いで滝の水流を登る予定だったが、ホールドがつるつるで失敗、
吉岡は、濡れるのがいやで左岸を直上してハーケンを打ち、怖いトラバースをして通過する。

きれいなスラブの滝が続く
上流部に入っても釜を持った登り辛い滝がドンドン現れる
奥の二股から源流部になり 見上げるともう少ししたら紅葉が始まりそうな気配だ
左側のコルを目指してなるべく草原を選びながら登るが、最後は笹と石楠花と灌木の中を30分ヤブコギ
16:10頃 やっとヤブコギから解放される
その後は 辛い下山が待っていた。白毛門からヘッドランプでの行動になり、20:30頃東倉沢出合の駐車場に到着する。疲れすぎたので駐車場でテントを張り、翌朝帰京した。

2012年9月20日木曜日

八ヶ岳 のんびり縦走


【期間】2012年9月14〜15日
【形態】トレッキング
【山域】八ヶ岳
【ルート】観音平〜編笠山〜権現岳〜キレット小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜美濃戸
【メンバー】武藤(記)

転職活動などの都合で夏休みなしだった今夏。
一段落ついた事もあり、せめて、夏山の残り香でも…と連休前に1日有給をとり、急遽、予定を決めて、八ヶ岳に行ってきました。


前夜泊としたく、13日は仕事終わりであずさにて小淵沢まで移動。道の駅まで移動しようと思っていたものの改札横にお手頃なベンチがあった為、駅員さんに確認のうえ、マットをひいて就寝。


9月14日(金)

5時過ぎに起床し、タクシーで観音平に移動。コンビニに寄り購入した朝食をのんびりと食べ、出発は6時半。

連休前の平日とあって、すれ違う人も少ない。天候もよく、編笠山、権現岳と景観を楽しみながら淡々と歩いていくが11時半頃よりガスが出始める。昼過ぎにキレット小屋に着いた頃には赤岳方面はガスの中。時間には少し余裕があったものの、この日の行動は終了とし、テン泊の手続き。小屋にもテン場にもスタッフ以外は見当たらず、風の少なそうな奥まった平地を確保して、ひとまず、お茶を一杯。テン場から少し下った場所にある水場は枯れていた為、ペットボトルに貯めた天水を頂き、煮沸して利用する。

一息ついた後は前室部分を開けたまま、読書&昼寝。目が覚めて、外へ出てみると、自分以外のテン泊者はなし。明るいうちにアルファ米などで簡単に夕食を済ませ、再び、眠たくなるまで読書。19時を過ぎたあたりから雨が降り出し、テントの外は月明かりもなく真っ暗。雨音以外は無音で暗闇。もし、遭難して、こういった環境で夜を過ごすことになったら、神経をすり減らすだろうなーなどと考えつつ、持っていった小説がとても面白く、最後まで読み切ってしまう。
22時過ぎに就寝。


9月15日(土)

翌朝はあまりにも静かな環境に気持ちよく眠ってしまい、6時起床。4時に起きたものの2度寝してしまった…前夜の雨もあがり、この日も朝から快晴で気持ちがよい。カップヌードルとパンで手早く朝食をすませ、出発。

赤岳までの登りは登山者からの落石注意との事だったが、ほぼ人とすれ違う事もなく、頂上に到着。山頂は既に人だかりが出来ていたこともあり、数分でスルーして、横岳へ。夏の濃い青空と緑の稜線のコントラストが美しく、夏山に間に合ったなー、とひとり満足。硫黄岳山頂まですすんだ所で歩いてきた稜線を眺めながら大休止。横岳〜赤岳展望荘あたりはガスもなく、よい眺め。

体が冷えてきたところで出発し、残りは美濃戸のバス亭まで淡々と。退屈な下りも久しぶりに沢の音を聞きながらのんびりと歩く事ができたので気持ちが良かった。美濃戸口で冷水につかった林檎(100円)を購入。小ぶりながら、とても美味しく、夏を満喫。

帰りのあずさは読む本もなくなってしまったので、音楽を聴きながらビールを。
久しぶりとはいえ、今回は我が儘で優雅な山行となりました…

2012年9月17日月曜日

北鎌尾根山行報告


槍ヶ岳(北鎌尾根)山行報告

 

2024914日(木)~916日(日)
メンバー 柳澤高志(記) 単独
天候 曇りのち晴れ
目的 ピークハント
タイム 9/13夜発沢渡駐車場

 14日 沢渡発(タクシー)430 カッパ橋発 520 徳沢 640 横尾 755
ババ平 948 水俣乗越 1135 北鎌沢出合 1515  北鎌のコル1714 

 15日 北鎌のコル530 独標 800  北鎌平1115 槍ヶ岳頂上着 1230
肩の小屋 1255 槍沢ロッジ 1430 

 16日 槍沢ロッジ 630 上高地 1000 沢渡駐車場 1100 関越経由
自宅着 1440
 

 昨年は脊柱環狭窄症と診断され4ヶ月、今年はアキレス腱損傷で2ヶ月余りほと
んどイスに座ったままの生活で体力が極端に低下してしまった。そんな中、昨年の夏
合宿は北鎌尾根が計画されたが参加できず、今年も剣岳方面にも参加できなかったので
非常に残念な気持ちでいっぱいであった。6月後半の日曜日、久々に小川谷に参加
させていただいたが遡行終了点近くで左アキレス腱が痛み出し、下山には遅れてしま
い迷惑をかけてしまった。その後7月は完全休養し、8月から散歩、ジョギングと
徐々に距離を延ばし今回の山行前までに奥多摩の川乗山を4回登りやっと痛みが
出ないことを確認しての今回の計画の実行となった。だが、まだ完全に不安な気持
ちが消えたわけではなかった。そこで引き返しが簡単そうな水俣乗越と北鎌のコルで
体調に不安があれば引き返すことを心に決めて出発した。また、時間は一昨年の吉岡
さんのタイムにどのくらいの差で歩けるのかを参考にして次の行程の時間を想像して
尾根上のビバークの要否を考え心の準備をすることにした。 

 沢渡発から水俣乗越まではやや同じ、北鎌沢出合までは一時間以上遅れてしまった。
水俣乗越からの下りで間違えて沢を450m下ってしまったこと、北鎌沢の出合
いを間違えてしまったことが原因で、乗越の下りは後でコルのテン場で聞いたら草が
伸びていて踏み跡が見えず間違えて下りた方がいたらしい。出合いは間の沢を作る尾
根に小さな支尾根があったのを地図上で無視してしまっていたのを後で気がついた。
 出合出発が315と遅くなってしまったのでコルまで明るいうちに着けるか
どうか心配になったが、翌日なんとしても天気が分かっている日に肩の小屋まで行き
たいと考え出発した。左俣で水を補給しようと登っていったがしばらく進んでも湿り
気もないし耳を澄ましても水の音さえ聞こえてこないので右俣に戻り遡行開始。もし
ここでも水がなかったら明日水補給のため間の沢まで下り一日余分のビバークを覚悟
した。運良く途中で少しだが水が流れているところがあってので虫の死骸などを取り
払いシェルカップですくってなんとか4L補給することができ安心した。コルに
着くとテン場は2張りでふさがっていたが木の枝の下が少し開いていたので
前の2人に了解を取りツウェルトを木の枝につるした。張るほどのスペース
は無かったが横にはなれた。疲れて何もする気はなかったし食欲もなかっ
たのでシュラフカバーに入ってすぐに寝るが風が強く隙間風で寒くて眠れな
い。1030頃明日のためにカロリー補給しなければと思い寝酒(日本酒)
を正に寝ながらストローで少しずつのんだ。それでも眠れないので起きて夕食を
とることにした。固形燃料でシェルカップの水を沸かしコーヒー、野菜ジュース、
カップヌードルと進み、朝食のためにアルファー米に湯をいれスプー23杯口にい
れた。トイレのために外に出たら一面の星空で明日は晴天らしいと安心てツ
ウェルト内に戻った。 

 2日目 朝起きたらテン場の3人とも単独で北鎌初登山であった。その一人
は来るときタクシーに同乗した方(30歳代らしい)であった。出発は同時であ
ったが皆単独行なので離れたりくっついたり気楽である。そのうち3人のペースが
合ってきたのか一緒にきたグループのようになってきた。上でルートを探す
もの、下でルートを探すもの、中間で連絡するもの、なんだか単独で来た意
味がなくなってしまったようで良し悪し半々な気分。でも楽しくなったのも
事実。 独標までは踏み跡がしっかりしていたので33様だったがルートが分か
りにくくなると後ろから来るものが前に追いつくのでいっしょになるのが必然だった
のかもしれない。行く前に平石さんが基本は稜線を進めといわれたのでそのように心
がけた。技術的に特に問題はなかったと思うが、一箇所スリングが何本かあり多分P15
TOPではなかったかと思うが、どうも他の2人は懸垂をしたことがないよう
で巻き道を一生懸命探していた。槍の最後のチムニーで他の2人は手間どってい
たようだ。それでも単独で来るだけあってなんとかクリア、頂上で登頂の握手を
して記念撮影を頼んで下山開始。肩の小屋で一人が泊まり、私ともう一人は2人で下山
を続け、槍沢ロッジ手前で小雨が降りだしたのでここに泊まって今回の山行
を終了とした。 

参考  帰りは関越道を選んでみた。ナビによると私の自宅まで10分余計にかかるだ
けであった。結局、沢渡駐車場を1100に出て自宅着1440分であった。

 今回雪氷祭のプレゼントでいただいた固形燃料セットが役立った。重さ200gである
が小型軽量のガスセットを持っていないのでどちらが良いは分からないが、
燃料チップ2個でシェルカップの水を比較的早く沸かすことができた。ありが
とうございました。

 

 

 

冠着山・ボコダキ岩

【期間】 2012年9月15日
【形態】 フリークライミング
【山域】 長野県千曲市・冠着山
【ルート】  ボコダキ岩
【メンバー】 吉岡、目、平石(記)

小川山は混み混みだったようです。
前夜発で涼しさと人が少ないので定評のある、ボコダキ岩へ行って来ました。
しばらく雨が降ってないようで、岩は乾き手に喰いつくような感じで今までで最良の状態でした。
いつも濡れている「清酒マサムネ/5.10d」もカラカラに乾いてトライしましたがOSならず。。


清酒マサムネ

目さんはお初なので、「湯の町旅情/5.7」で眺めの特等席へ、
「アフターイージー/5.9」とアンダーナイン中心にリード、
トップロープながら「カサブランカ/5.10b」の下部をさらっと登れたので
今度は是非リードトライ、もう5.9のリードは卒業ですよ。


温泉フェイス右のルート

吉岡さんは各ルートを特に問題なく再登し、何気に登っていなかった
「温泉フェイス/5.10d」をOS。


温泉フェイス

平石は「芸者ワルツ/5.11b」を去年2便でばらしたムーブに身体が反応し、本日1便でRP。
ついでに「ピナクルダッシュ 5.10c/d」もギリギリ1便でRP。


芸者ワルツ

皆さん5~6本登って終了といった感じでした。

戸倉温泉の国民温泉で汗を流して帰京。

三連休の中日も渋滞しますね(関越)

以下、目の感想・メモ
 坊抱岩に行ってきました。下界は猛暑だったようですが、こちらは涼しい風がふきぬけ、終日気持ちよく遊べました。アプローチも短く、連休でも空いていて、なんと言っても終了点からの眺めが素晴らしいというとても良い岩場でした。
 チンネでのしょっぱい想いがまだ持続していたので、今日は気合が入っており、終盤には右手がつってしまうほどでした。
 昨年の宿題「芸者ワルツ」を一発で片付けてしまった平石さん、すごい!おめでとうございます。

成果(皆さん、適宜修正、追加お願いします)
☆Aボルダー
・カサブランカ : 吉岡・平石、目(TR、2ピン目から先に行けず)
・石の華 : 吉岡
・レインワルツ : 目
・スローダンシング途中からクイックジャイブ : 目(TR、何度かテンションしながらハングを超えたが、進退窮まりすぐ隣のクイックジャイブに乗り移り、終了点へ)

☆Bボルダー
・湯の街旅情 : 平石、目
※終了点で結び替えの練習

☆Eボルダー
・オールージュ : 吉岡、目(TR、1ピン目にも届かず)
・あやつり人形 : 平石

☆Dボルダー
・ミストラルダイク : 目
・アフターイージー : 目(数回テンション)

☆ツタエリア
・清酒マサヒデ : 平石

☆坊抱岩
・芸者ワルツ : 平石
・ピナクルダッシュ : 平石、吉岡
・温泉フェイス : 吉岡
・温泉フェイスの右横 : 吉岡、目(TR、数十回テンション?)

15日(土) 22:00明大前-坊城平(駐車場)1:20-就寝2:30
16日(日) 7:00起床-岩場8:30~15:30-16:30国民温泉17:30-(関越渋滞)21:30明大前

2012年9月10日月曜日

北アルプス池巡り

【期間】201297日~9
【形態】トレッキング
【山域】北アルプス池巡り
【ルート】新穂高~槍平~南岳~北穂池~北穂東稜のコル~涸沢~屏風ノ頭~上高地
【メンバー】大木場、牧野、柳澤、高橋、恩田(記)


先月の裏剣トレッキングのメンバーに、Tさんが加わり、昨年10月に辿り着けなかった北穂の池と、氷河公園、奥又白池を巡る、北アルプス池巡りツアーが、OHリーダーにより計画され、若干の困難と計画変更はあったものの、今回もすばらしい山行となりました。

キレット最低コル付近からの南岳南壁



キレット南岳付近からの北穂

屏風ノ耳からの前穂

キレットから笠ヶ岳方面


9月7日(金)
先月の裏剣の山行とは異なり、今回は、若干のバリエーション(登攀具を使用しない)が含まれ、私としてはほんの少し不安を抱えながら、新穂高を出発する。昨日、Tさんの出身高校、岐阜県立岐阜高校の温泉付きの寮に泊めてもらうことができ、さわやかな目覚めである。バリエーションルートの不安のことは、ほとんど忘れている。
明日の天気が思わしくなく、予定の双六方面には行かず、槍平から南岳に上がって、大キレットを下り、北穂池に向かうルートを行くことになる。

蒲田川の右股林道を2カ所ショートカットし歩くと、ほどなく穂高平小屋に到着。するといわゆる「山ガール」スタイルの5人組が異なところから出現する。近道があるのだという。昨日は雨で、下で1日停滞していて、これから槍に向かうという。
今は土日しか営業していない穂高平小屋を出発し、奥穂登山口、白出沢、ブドウ谷、チビ谷を過ぎ、滝谷出合に着く。避難小屋は、床下に若干ゴミが散乱していたが、割合ときれい。
出合の河原で大休止となる。出合から谷奥に北穂ドームが望まれる。遠望ながら、スカイラインが美しい。
滝谷出合から槍平に着くと、南岳には水場がないこともあり、本日は槍平に泊まり、明日、南岳に登り、北穂池、東稜越えをする案もあったが、結局は南岳に向かうことになる。

1000mほどの高度差を一気に登っていく。途中で「(あんた方は)こんなところを登るのか。自分は下り専用だ。」と宣いながら下っていく男女二人連れの老輩に会う。
登山道(南岳新道)は、西尾根の途中から稜線直下の斜面に下り、トラバース気味に稜線上の幕場に上がっていく。大岩の「スグソコ」の表示から10分ほどで幕場に着く(この10分は長かった!)。辺りはガスっていて、明日の天気が気になる。雨水が浸入しにくく、防風の岩積みがしっかりしたところに幕を張る。

新穂高 05::30 - 穂高平 06:45 - 白出沢出合 08:00 - 滝谷出合 09:30 - 槍平 10:50 - 2500m付近 14:30 - 南岳幕場 15:50

9月8日(土)
夜明け前、3時過ぎだったか、キジで起き、幕から出ると、何と満天の星空。5時過ぎに幕を撤収し、出発する。幕場の東側に常念平という展望がいい場所があり、その辺りから朝日が顔を出す。
朝日に染まった北穂を眺めながら、キレットを下っていく。このルートは、日本の山岳で一番多くの人が歩いているのではないだろうか。最低コルの手前で後ろを振り返ると、南岳南壁が飛び込んできた。半逆光線のライティングでリッジに光が当たっている。昨年10月横尾本谷右股のカールから見た、南岳南壁がすばらしかったので、稜線上からの南岳は期待してなかったが、半逆光線の効果か、美しい立体感のある南岳が眼前にある。時間が許すならば、この場所にしばらく居たい気分である。

最低のコルから、東面の斜面を下り、北穂池、北穂東稜を越え、涸沢に行く。このルートは、本日というよりは今回の山行の核心部。私は、このルートをよく調べてこなかったことや、ガスっていたこともあり、不安な気持ちを抱えての登降となってしまった。灌木の中の藪こぎは、大変辛く、かつて、霞沢岳から徳本峠への藪こぎで「大ヨレ」をしたことを思い出す。
東稜のコルからは、眼下に涸沢が望まれたが、浮き石だらけのガレを3時間ほどかかって涸沢に下ることになる。ただ、メンバー全員怪我もなく無事通過できたことは大変良かった。特に私としては、昨年の笛吹川鶏冠谷、先月の裏剣の山行に続き、3度目のチョンボをしなくて、ほっとした。
(もっとも、この核心部のルートを下調べもせず、ほとんど不理解であったことが今回のチョンボか!)

涸沢到着は、16時前になり、北尾根五・六ノコル越えの奥又には行かず、涸沢泊となる。涸沢は稜線がすっかりガスで覆われ、明日こそ悪天かなと思いつつ、幕を張る。「明日こそ悪天かな」との思いは、先月の裏剣の山行から継続している。

南岳幕場 05:30 - 最低コル(下降点)06:40 - 東稜乗越 12:50 - 涸沢 15:40

9月9日(日)
昨夜は、時々雨音がしたが、5時前に起き幕から出ると、今日も満天の星空。6月から自分だけの山行も含め、ほぼ好天続き。次の山行でひどい目に遭うのではとの懸念から、下山する今日くらいは悪天でもいいと思ったりもする。

涸沢からは、パノラマコース経由で上高地に下る。メンバー3人だけ屏風ノ耳に上がる。昨年10月に続き、すばらしい展望が広がるこの場所に来ることができた。今山行は悪天を懸念して、双六岳、氷河公園や奥又には行けなかったが、好天でここに来られたことは幸運。昨日の北穂東稜越えのルートが望まれ、カメラに収める。

上高地の林道に下りると、いつもながら、早くバス停に着くことばかり考えるが、この美しい森の道は、本来ゆったりと歩く道ではないか。単にアプローチとして急ぐのはあまりにも「勿体ない」(ワンガリ・マータイさん『MOTTAINAI』ね)。

上高地からメンバー全員タクシーに乗り、車のある新穂高の無料駐車場に行き、帰途に就く。
今回も最後までいい山行ができたことに感謝する。
メンバーの皆さんありがとうございます。

涸沢 07:00 - 屏風ノコル 08:00 - 屏風ノ耳 08:30 09:00 - 屏風ノコル 09:30 - 新村橋 12:00 - 上高地 14:00



2012年9月9日日曜日

大常木谷


【期間】   2012年9月8日~9日
【形態】   沢登り
【山域】   奥秩父
【ルート】  大常木谷
【メンバー】 吉岡、平石(記)

個人的に気になっていた大常木谷へ行って来ました。
滝登りあり(リード途中交代)、釣りあり(釣れない)、焚火あり(燃えた、呑んだ)etc。
今年1回目の沢登りの私としては大満足でした。
水が綺麗、美味い。人がいない(幕場は他1Pのみ)

ということで、ひとまず速報。
今回も雪標のリーサルウェポン=吉岡さんが活躍したのです。



そしてするするっと竿を出せば、いきなり釣れた。

この後、大群がいる釜に遭遇し20分くらい二人で粘りましたが
プイッとフラレてしまったのです。

このお魚は夜に焚火の遠赤外線パワーで美味に頂きました。
いやー絶妙な焼き上がりでした。


記録は前後しますが、この25Mの千苦の滝。

見た目無理っぽそうですが、核心は落ち口数メートルのみ。
浅うちの錆腐ったRCCが信用出来ず、ネイリング。
(ハーケンは回収後落下、拾った人に差し上げます)

ハーケンはそこそこ効いている。
フリーで手順を考えてみるがチト諦めた、
残置スリングが垂れ下がっている。。弾力があるのでまぁまだ大丈夫な感じ。
掴んで身体をあげる、大きいフットホールドまで上がらない。。

錆腐って伸びているリングボルトが信用出来ない乗り込めない。。
体重の軽い人に交代。

ハートの弱さを肴に夜は焚火で燃え尽きたのです、呑み干したのです。
クライミングは技術・体力・精神力のバランスが大事。
やっぱり場数。。

山女魚淵は、吉岡さんがロープをつけて空身で泳ぎとへつりで通過
その後ザックを泳がせて、平石がロープで引っ張ってもらいながら泳ぐ。
実に効率的な通過でした。

で、気づいてしまったのです。。
全身びしょ濡れなのにあんまり寒くない。。
あぁ、お腹の脂肪。

早川淵を越えて、不動の滝、2段目は苔の綺麗な高巻きにさせて頂きました。
先ほどの釣果はこのあたりだったかな。

その後河原状になって歩いて行くと、インゼルっぽいところが出てくる。
左岸に赤テープが、これって大常木谷林道?
って、程なく会所小屋跡、先着1Pが焚火中でした。

予報とおり降雨がありましたが
奥秩父の森に守られて、それほど濡れなくて済みました。
降雨前から始めた焚火も復活して期待通りの焚火に成長したのです。
となりのPは18時半くらいでお休みされましたが
我々は21時過ぎまで諸々粘りました。



下山途中、将監小屋はいつ来ても良いですね
水が美味い。
この後車道歩き。。

一ノ瀬高原は過疎って感じで、、
廃屋や廃校舎、廃キャンプ場、廃テニスコート
思わず昔はどうだったのだろうと
ちょっと歴史を遡ってみたくなりました。