2019年9月6日金曜日

薬師岳~室堂


薬師岳~室堂


【期 間】 2019年8月31日(土)~9月3日(火)
【形 態】 縦走
【山 域】 北ア
【ルート】 折立~薬師岳~越中沢岳~鳶岳~五色が原~獅子岳~浄土山~室堂
【メンバー】 鎌田(記)


1日目
30日(金)の夜行バスでよく朝7時前に折立に到着。
天気予報がイマイチだったせいか、車内は満席というほどではなかった。
7時過ぎに準備を整えて出発。
最初は樹林帯の急登をひたすら登る。登ってるうちに天気も回復してきて青空が広がる。
途中から森林限界を超えて、気持ちの良い稜線歩きが楽しめた。
道は整備されているので歩きやすい。4時間ほどでこの日の宿泊地【太郎平小屋】へ到着。
時間があったので近くの太郎山へ行ってみた。薬師岳のほか水晶・ワリモ・鷲羽、遠くに槍ヶ岳等も見れた。


太郎山から薬師岳方面と北ノ俣岳方向



2日目



太郎平小屋を6時に出発。途中薬師峠キャンプ場を通過。テン場は結構にぎわっていた。

暫く沢沿いの道を進む。前日が晴だったので水量は少なかった。

沢沿いの道が終わると稜線歩きが始まり、タテヤマリンドウや少ないながら夏の花も楽しめた。2時間弱で薬師峠山荘へ到着。

小屋からは槍ヶ岳・奥穂高が見えた。

ここから1時間ほどで薬師岳山頂。風が強く更に小雨も降ってきた。
山頂で休んでいると20代の男子が到着。折立から4時間ほどで着いたらしい。
彼はこの後黒部五郎へ行ってから折立へ戻るって!
若いって良いね~

薬師岳を過ぎるとすれ違う人もグッと減った。

この日この後すれ違ったのは単独1人と3人組のみ。

スゴ乗越小屋へ着いたのは13時位。名物のカレーとチャイを頂く。
山の奥の小屋と思えないクオリティの高さ!









薬師沢小屋より槍ヶ岳方面

薬師岳山頂
山頂から立山・劒方向
赤牛岳方面
次の目的地北薬師岳








北薬師岳より



タテヤマリンドウ

途中立山・剱が奇麗に見えた


3日目

天気予報は曇り時々雨。朝焼けも奇麗だった。
ちょっとしたハプニングののち6時半にスゴ乗越小屋を出発。
スゴ乗越を越えるとスゴの頭まで急登。途中から大きな岩ゾーンが待っていた。
頭を越えると一旦下り、越中沢岳まで所々崩れた道を登る。この辺りから風が強くなってくる。稜線に出るともろに強風を受けて飛ばされそうになる。
山頂へ着く少し前から雨も強くなってきた。視界はほとんどなし。
越中沢岳を過ぎると緩やかなハイマツ帯。地図では【荒天時注意】の表記。
ペンキマークがしっかり付いていたのでよく見ていけば迷うことはないと思う。
この後、鳶岳までまた一登り。意外と長い。
この日すれ違ったのは単独女子2人のみ。
五色が原の上部にはまだ雪渓が残っていた。
この日の宿泊地は五色が原山荘。12時過ぎに到着。まだ誰も到着してなかったらしく
急いで乾燥室と談話室のストーブを付けてくれた。ここ数日の五色が原の天候は暴風雨が多いらしく、キャンセル続きとか・・・。




急下降のザレザレの道。一応ロープ付いてます
越中沢岳への急な登り



4日目

ガスガスの小雨模様だったがとりあえず五色が原を1周。
花の時期はとても楽しめそうな場所だった。
その後歴史とロマンのザラ峠を越え、獅子岳への長い長いジグザグ登り。
途中メスの雷鳥に遭遇。4日目で初めて会う雷鳥。やはり可愛い~
途中短いハシゴと鎖あり。雨ではなかったがずっと濃いガスで展望なし。
ひたすら室堂へ向けて歩いたので、ほとんど修行に近い。室堂に近づくにつれ雷鳥が多く見れた。おまけに逃げない!
室堂へは1130分位に到着。意外と早く着いたのでみくりが池温泉を目指していると、5月にお世話になったネイチャーガイドさんにバッタリ遭遇。
世間は意外と狭いなぁと実感。温泉でまったりした後帰路についたのでした。


ザラ峠



短いながらもハシゴと鎖
4日目にして初めて雷鳥に遭遇

















2019年9月4日水曜日

針ノ木峠~烏帽子岳(七倉岳で敗退)

【期間】2019年8月19日(月)~21日(水)
【形態】縦走
【山域】北ア
【ルート】扇沢~針ノ木峠~七倉岳~七倉
【メンバー】吉岡 牧野(記)



19日 18日夜出発して扇沢無料駐車場にて仮眠。今朝はさすが平日、扇沢も空いている。曇り空6時半頃出発。大沢小屋から先の針ノ木雪渓はもう通れないので夏道を登るようにとのこと。その巻道もけっこうきつかった。雪渓歩きの方が楽かも。峠まで300mの最後の水場で水を調達する。小屋も幕場もガラガラ。テントを張り始めた頃から雨となり、一晩雨と風が強かった。





 

20日 朝、雨はあがっていた。予報では9時頃から雨とのこと。出遅れて6時半ころの出発になってしまった。蓮華岳までは雨も降らず雷鳥の親子にも出会えた。標高差500m一気に下るという蓮華の大下りの途中で雨になる。濡れているので要注意。どんどん下って長い鎖場も過ぎて鞍部、北葛乗越。この後の登り返しもヤセ尾根で降りも強くなり気は抜けない。北葛岳で6人くらいの一行が休んでいたが多人数であの登りは大変そう。
北葛乗越
この先もアップダウン繰り返して七倉岳分岐、そこから間もなく船窪小屋だった。
45年前小屋をここに建てて切り盛りされていたご夫婦は2年前に引退されていて残念だったが、小屋番のお兄さんと日本語堪能なネパールの人が迎えてくれた。美味しいことで有名な食事は彼が引き継いだようで評判通り美味しかった。
ランプの宿



午後から突風と雨が激しく打ちつけて小屋が揺れて台風のよう。キャンセルの電話が次々に入っていた。宿泊予定の登山者がこの暴風の中やっとたどり着いてみんなホッとする。とてもテントは張れず、幕営予定の人も小屋泊りで11名が囲炉裏を囲んで語らう。親不知~焼岳単独縦走中の人、読売新道~水晶岳経由して船窪小屋に泊るために来た女性2人、新穂高~針ノ木単独縦走…とつわものが多い。

4時頃から雨がやんで風だけになり濡れたものを外に出し干したりしていると雲が流されてまわりの山が見えるようになった。槍ケ岳まで見えた。


しかし、つかの間のご褒美?明日の予報も雨でよくなりそうもない。

 

21日 朝雨は降ってはいないが昨日と同じ予報。烏帽子まで8時間の痩せ尾根コースでの風雨は厳しい。残念だが七倉尾根を下りることに決定。七倉までの下りも木の根だらけで濡れていて滑らないように神経を使った。七倉に下りてタクシーで扇沢に戻った。

〇〇年も前の新人合宿のコースをもう一度辿ってみたいと思った山行だった。その時の記憶が全然あてにならないことがよくわかったけれど、烏帽子まではまた行きたいものです。