2017年5月5日金曜日

GW五竜岳

【期間】 2017年4月29日(土)~5月1日
【形態】 残雪期ピークハント
【山域】 北ア・後立山
【ルート】 五竜岳
【メンバー】 平石(記)、目、津田

私としてはお初な五竜岳へ行ってきました。

津田さんのピッケルは登頂!

当初の計画は五竜G0稜、余裕があれば唐松へ縦走としましたが
初日と最終日の天候不良と1名体調不良者が出ましたので
五竜岳へ遠見尾根からピストンとなりました。(登頂は2名)

4/29(土) 曇りのち雷雪
早朝発組は調布で待ち合わせて出発
バイクで自走の津田さんとは9時ころエスカルプラザの駐車場で合流。

天気予報は昼過ぎから大雷雨?とのこと、
しばらく様子を見るが特に何か変わることもなく
ひとまずアルプス平へ上がってみることにした。

アルプス平はスキー客で賑やかでしたが
すでに風が出てきて唐松方面は厚い雲がかかってきていた。
逃げ帰れるところまで進んで見るが、予報通りみるみる天気が悪くなる。
唐松方面からの風が強まり雪が混じるようになった。
程なくして雷光、雷鳴。そしてアラレの様な吹雪。
小遠見山の手前、一ノ背の髪にて行動を停止して様子を見るが
先に進む気がなくなりスコップやアックスで雪面を整地しブロックを積む
一向に状態は良くならないのでテントを設置して初日の行動を打ち切った。

具合の悪い唐松方面

テントに入ってから幾度となく雷雲が流れてきて、結局17時過ぎくらいまで雷は続いた。
翌日はG0稜狙いで五竜頂上をピストンするか五竜・唐松へ縦走する2プランを検討。
午後から夜までと降雪時間が長かったので上部はそこそこ積もっていると見積もり
シラタケ沢を横切るG0稜は微妙ということで五竜・唐松への縦走でほぼ決定。
最終決定は起きてからということで就寝。

4/30(日) 晴れ
夜は多少風があったがブロックの上を通過してくれてテントには影響なかった。
予定通りに起床する、皆さんの体調は良いということなので五竜・唐松縦走として
全装備を背負って5時出発する。
良い日の出

小遠見山はトラバース道でカット、中遠見で鹿島槍・北壁・カクネ里とご対面。
蝶型ルンゼ・氷のリボンであろうルートがはっきりとわかった。

鹿島槍

大遠見までアップダウンを繰り返す。五竜山荘へのルートは白岳をトラバースルートと
なっているようで先行の登山者がよく確認できた。
西遠見付近で雪面が締まってきたのでアイゼンを装着して白岳への登りとなる。

良い天気

ここから津田さんが遅れ始める。
目さんはゆっくりめで先頭を歩くがまったくついていけない状態で
咳が出たり息苦しい感じをしている。3~5歩で立ち止まりそして進といった感じ。

風が強い!


やっとの思いで五竜山荘へ到着。



津田さんは調子が悪いので五竜岳はパスするとのこと、小屋で大休止してもらう。
目さん、平石は五竜岳へ向かう、G0頭あたりで懸垂してくるパーティや
トラバースで苦労しているパーティがいる。
状態が悪いのかと思ったが特に問題なく通過する。
その後は一部岩を絡めたりしながら頂上へ続くバケツになった雪壁を登る。
ロープの出番は結局なかったので途中でデポする。

この記録の最初の写真を撮る平石

津田さんに2時間で戻ると告げたのでまぁまぁ頑張って頂上に到達
この時期久しぶりの剱岳とご対面となりました。
風が強いのと津田さんが待っているので小休止の後すぐ下山。
途中でデポしたロープを忘れそうになったが目さんが思い出して50Mもどってくれました。

五竜の稜線

五竜山荘に戻ると、小屋番の方から津田さんの様子が悪く
呼吸が早くて息苦しそうにしているとのこと。
場合によっては警察に連絡した方が良いかもとのこと。

小屋に入って様子をみるとシュラフに入っていて、着込んでいるが寒気がするとのこと。
大丈夫という申告でしたが、ここで強気な発言は不要と本当の状態を教えてもらうと、
朝から風邪気味で体調が万全ではなかったとのこと。
恐らく体調不良からの高山病という感じを受けました。

本人からは息苦しさがあるのであまり早く動けないが歩けるとのことなので
重量のある装備を目さん、平石に分散し空身に近いくらいにして下山を開始。
立ち止まると呼吸を早くするので深呼吸をするように指示。

遠見尾根はアップダウンがあり13時を少し過ぎていいたので
テレキャビンの最終には間に合わないと判断、慌てずゆっくり降りることにした。

白岳のトラバースは雪が腐っていて体力を消耗する、時間をかけて西遠見、大遠見。
この辺りから標高が低くなってきたので体調がよくなってきた模様。
典型的な高山病の回復状態でした、歩くスピードも早くなってきた。
中遠見への登り返しは平石、目のほうが遅れだすくらいでした。
ひとまず体調は回復傾向だったので安堵した次第です。

17時半くらいに地蔵の頭の下の平坦地へ到着し本日の行動を終了した。
手早く整地して幕営。

5/1(月) 雨
朝4時から雨が降りガスっている。
アルプス平まではすぐですがホワイトアウトに近い状態。
8時半くらいのテレキャビンに乗り、下界へ降りる。
下界も雨、一番風呂の白馬八方温泉に入り
まだ雨の降る中だったのでバイクの旅を続ける津田さんを残して帰京しました。

今回は事前に計画について目さんと相談しておりましたが
どうも私の計画はやや強気の計画だったようでした。
津田さんがそこそこ経験があるようなので計画してみましたが
まだまだ経験不足でした。

女の勘が当たった?のか目さんが事前に予想したとおりの
五竜ピストンとなり感服した次第です。
さすが雪標の引田天功。


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