2022年8月15日月曜日

チンネ左稜線2022年8月

【期間】2022年8月12日

【形態】岩登り

【山域】剣周辺

【ルート】チンネ左稜線

【メンバー】鶴岡、平石(記)





チンネ左稜線は実に10年ぶりでした、、

私は3回目で過去の2回を懐かしく思いながらの登攀でした。

今回パーティーとしては「試練と憧れ」がマッチする経験をしたと思います。


8/11(木) 晴れ時々曇り

 前夜22時過ぎに麹町を出発して2時過ぎに扇沢着、無料Pは満車で最下段の有料Pへ入る。

 アルペンルートの切符はweb予約で購入してあるので並ばずに発券。

 6時半の始発に乗り室堂は8時前に到着、準備して熊の岩へ向けて出発。

 室堂→みくりが池→雷鳥沢→別山乗越と睡眠不足と暑さに耐えながらもまぁまぁのペース。

 久しぶりに剣と対面し剣沢へ降りていき、警備隊のところで給水と長次郎谷の状況を入手、

 右俣の上部は通過が可能な状態であるとのこと。

 

 剣沢の雪渓はバッチリな状態で長次郎谷の出合に良いペースで到着した。

 アイゼンを着けて出発するが既に疲労が蓄積しているので休み休みの登高となる。



 雪渓の状態は良好で、いつもの一・二峰のルンゼの少し先でいったん岩に上がる。

 だんだんとVI峰が近づいてくるとクライマーのコールが聞こえてきた。

 やっとの思い?で熊の岩に到着。

 まだ数張のテントでしたが、夕方までに続々と後続が到着していっぱいになっていました。 

 


 室堂8:15→別山乗越10:10→剣沢11:00→出合12:20→14:45熊の岩

 ※発時間

 

8/12(金) 晴れ時々雨

 2時半起床し簡単に朝食を済ませ、4時前に出発。

 すでに長次郎谷右俣へ上がっているライトの灯りがいくつか見える。

 昨日の疲労があって身体が重く調子が上がらない、

 右俣上部は八つ峰側のシュルンドを上がっていくと

 すんなり雪渓に乗れそのあとは池ノ谷乗越までつながった状態で全く問題なかった。

 

 いったんアイゼンを外して池ノ谷ガリーを降りていくが

 どうやら先行がいないようで、三の窓にテントを張っている人に聞いたら

 まだ誰も通過していないとのこと。

 

 取りつきまでは雪渓をトラバース、

 取りつき直下はシュルンドが開いていたので少し回り込んで岩場に上がる。

 まさかの先頭となりこりゃ頑張らないと!、

 つるべで平石奇数、鶴岡偶数ピッチでクライミング開始。

 実は1Pはリードは初でした。



 易しいピッチが続くので後続さんもよどみなく登ってくる。

 (後続は前日から前後している群馬の太田の3名パーティー)

 歩きのピッチでクレオパトラニードルが見え始め、

 八つ峰の縦走の人達も良く見える、その人数の多さにびっくりした。

 


 いくつかのピナクルを越えて核心のT5に到着。

 順番的には平石でしたがせっかくなので鶴岡さんに交代。

 しかし、登り始めたその時ににわか雨がざーっと降ってきてしまった。

 鼻の部分は濡れた岩に難儀して何度かのテンションや逡巡がありましたが

 無事登り切ってくれました。

 後続の方々には大変お待たせして寒い思いをさせてしまいました。。

 


 私が登るときにはすでに雨はやみ風が吹いてあっというまに岩が乾いていて。。

 なんとも絶妙なタイミング、鶴岡さんに試練を与えたとしか思えませんでした。

 

 この後はまた晴れ間が出てきて、ピナクル群をいくつか越えるとやがて終了点に到着。

 完登のタッチを以てチンネ左稜線は終了。

 池ノ谷ガリーまでは懸垂2回、登り返して乗越で時間を見ると13時

 翌日の天気が微妙なのとたっぷりのビールでの祝杯?をしたいので協議の結果、

 真砂沢まで降りることに決定。

 

 右俣の上部は慎重に下り熊の岩で荷物をまとめて

 15時発17時前に真砂沢到着、目的を達成したのは言うまでもありません。

 

8/13 晴れ時々曇り

 3時半過ぎ起床、5時半前出発

 室堂までの行程を考えるとうんざりしましたが

 いいペースで11時前には室堂でした。

 台風が関東に直撃するので扇沢で昼ごはん食べ、

 テントを干したり、温泉で仮眠したり時間調整しつつ

 のんびり帰京、高速も台風のおかげでガラガラでした

 

【コメント】

 三つ峠でつるべ10ピッチトレ、天狗尾根で体力&耐暑トレ、個人山行トレの効果は

 確かにありましたが、もっとスピーディーに登れるように

 まだまだ頑張りたいなと思います。(平石)


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