2016年9月28日水曜日

奥穂南稜

【日程】2016年9月24日(土)~2016年9月26日(月)
【形態】岩稜・縦走
【山域】北アルプス 
【ルート】奥穂高岳南稜
【メンバー】平石(記録)、目

以前、GWに計画しましたが天候が悪く断念し
いつの間にかちょっと忘れていたルート。
しかし、目さんのリクエストがあり、時期は違うけれど
トライすることになりました。
南稜の頭

上高地からも分かるトリコニーを通過して南稜の頭へ抜ける、そして奥穂。と、なかなか面白いルートでした、ウェストンによる初登ルートとのことですが当時の装備で登ったことを想像すると感服する次第であります。




9/24(土) 5:00調布セブン発
久しくお日様を拝んでいないので気が滅入っている状態での
出発となる、高速に乗ると、小雨が降りだす。。
日曜日の天気予報が良い感じなのでそれを期待するしかない等の話をしながら
順調に沢渡に着。村営第3駐車場(バスターミナルに隣接)の下段に駐車して準備を済ませて
9時10分発のバスに乗る。

釜トンの先にできた上高地トンネルが開通して少し時間が短くなった?。
このトンネルの開通で3月のアイスは快適なアプローチが期待できそう。

天気があまりよくないので上高地のバスターミナルは人がまばら。
岳沢着後に取りつきまで偵察予定なので給水、ストレッチ後すぐに出発。

観光客が少ない河童橋をスルーし、岳沢登山口、7番まで一気に歩く。

気温が高く湿度もあるので汗だくな状態。
休み休み、体力を温存しながら岳沢着。
テント場はほぼ満員御礼、ぎりぎり比較的良いところに張れた。

テント設営後、偵察へ。
岳沢自慢の?万年雪は皆無。ザレているが比較的足場は固くしっかりしていた。
岳沢小屋の取水ホースと同じく右岸を歩く。ところどころ小さなケルンを見かける。
恐らく雪渓がある場合の右岸への乗り移る箇所の目印であろうと想像する。
ホースは二股の左の扇沢へ、我々は右へ進み、柱状節理の滝沢大滝を眺め取りつき位置を確認。
テントから約30分だった。アイゼンは不要ということと翌朝の出発時間が早いので暗い中での行動について安心感が得られたのは大きい。

テントに戻り、2時起き4時出発として宴会?夕食。
19時半くらいで辺りのテントはほぼ寝静まり
大人しく我々も20時過ぎに就寝。

9/25(日)
2時起床。

雲間に星が見える、好天が期待できそうであった。
前穂方面へ出発する登山者が既にあり。
我々は4時出発、偵察の甲斐あって迷わず取りつきに到着。
まだ辺りが暗く進むべきルートが判然としないので10分くらい休憩。

白々してきたのでルンゼへ突入する。
朝一&濡れているので慎重に、水が流れていたら沢登りと同等であったと思う。
踏み後はバケツ状で迷うことはない。ルンゼを抜き切ると少し開けて左手にスラブ壁、我々はその右の草付き&ハイマツ帯の踏み後をトレースする。

岩壁にぶつかっても突破することができるが、ちょっとした勇気が必要であった。
仮に行き詰っても懸垂でやりなおしができると思っていたので気は楽だった。


ハイマツと壁のコンタクトラインをトラバースしていると上部へ向かう感じになった
まだトリコニーじゃないよね?等話しながら、岩峰を登りすぎたと思って10Mほど懸垂するが
どうも懸垂しないで稜線通しが良さそうなので登り返す。するとナイフリッジっぽくなっていて
そこを各自のスタイルで通過。その先も上部に続くハイマツ帯に顕著な踏み後があり、その道を進む。ふと、振り返るとどこかの写真で見た風景、あれ??トリコニー越えちゃった。。3峰目の前。。
トリコニーナイフリッジ

左からI,II,III

ガスったりしていたのでいまいち距離感がつかめないまま、反省。。
そして、南稜頭への道のりが長く単調。

我慢の歩きで南稜の頭に到着し完登の握手。
南稜の頭、縦走路と合流

少し休憩し、荷物をデポって奥穂の山頂へ、奥穂南稜ルートの完成です。。
写真撮影して荷物へ戻る。
疲れが出始めていて吊り尾根は長く感じた、途中、涸沢を眺めることができた
後で知ったのですが土曜はテントが500張だったとか。
吊り尾根から涸沢

さて、目さんですが休憩で食べたドーナッツが良くなかったのかムカムカして気持ち悪いとのこと。
紀美子平で大休止として30分昼寝~。平石はスッキリ!、目さんは微妙とのことでした。。

ここからは重太郎新道の下山、岳沢のテントまでなのでのんびり降りる。
テントに着くと幕場は昨日と打って変わってガラガラ。
時間があるので昼寝をして、夕飯の準備。
豚肉の鍋をたっぷりいただき、大人しく21時に就寝。
夜中は雨が降ったりやんだりの天気だった。

9/26(月)
明るくなってから起床、5時半頃、外は雨~。
テント撤収時は運よく止んでいてくれた。
岳沢出発時は雨だったが途中から止む。

上高地は紅葉の時期なのか予想以上に人が多くちょっとビックリでした。
10時25分のバスで沢渡へ戻りいつもの温泉とお昼をいただき順調に帰京しました。



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