2024年8月14日水曜日

荒川北沢から北岳

【期間】2024年8月11日~12日
【形態】沢登り、ピークハント
【山域】南アルプス
【ルート】荒川北沢から北岳・嶺朋ルート下降
【メンバー】H石、T田


廃道になっている荒川北沢から北岳山荘へ抜けて北岳へ。
下山は嶺朋ルートを降りました。


前夜22時くらいに奈良田着
すでにバス停前の駐車場は満車、しかたなく路駐となりました。
始発のバスに乗り込み、野呂川発電所で下車。(6時過ぎ)
降車したのは1パーティ4人組と私たちだけでした。
(このパーティとは抜きつ抜かれつ)


林道のゲートで朝ごはんを食べて出発。
去年来た氷のルートの位置をレクチャーしながら林道終点まで。
しばらく沢に入ってから沢装備に換装。

足場とお助け紐あり。


大きな堰堤下まであっという間、水量が少なく難なく超える。(7時15分)
途中釣り師とすれ違い情報交換、釣果はあったとのこと。


弘法小屋尾根に取り付き、いきなりの急登で大汗をかく。
トラバース道に入り取水口のつり橋と堰堤。(8時20分)
つり橋の左から沢に入渓して遡行開始。(9時)

弘法小屋尾根取り付き




先行パーティが竿を出して、さっそく1匹釣りあげていた。
我々も釣りの準備をしてのんびり竿を振りながら歩く。


先行さんいるし竿を振る練習と思って
やっていたら、あっさり1匹目(オス)がかかった。
念のため持ってきた保冷袋が役に立った。
その後、しばらくしたら2匹目(メス)も釣れてとりあえず人数分を確保。

高度計と地図を見ると全然進んでいないので
11時くらいで釣竿は仕舞って真面目に歩く。
中流部は岩が大きく旧登山道らしき踏み跡などを利用して高度を稼ぐ、
暑くて疲労困憊になりながら泊り地の2100M付近に到着。(15時)


ロケーションは最高で滝が3つ見える分岐地点。
ちょっと傾斜があるが沢も近いところに
適当にタープを張って焚火と夕食の準備。





薪は豊富で乾燥しているため着火も早く安定した焚火となり
釣った魚を塩焼きにしていただく。
オスはとても美味しく、メスは腹に卵をもっていたためか淡泊な感じでした。
寝不足もあるので21時前には満天の星空を見ながら就寝となりました。

夜は冷たい風が少し吹いて、寒かったのですが
都内と比べたら別天地で久しぶりに快適な一夜。


8/11(月) 3時15分起床5時10分発
翌朝も快晴で風が吹いていて寒かったですが
歩き始めるとちょうどよい気温。
足元の沢の水が冷たくてとても気持ち良い。


最後の滝


最後の5M滝を越え(5時30分)
八本歯沢を右に見送り二俣は左左へと進む。

稜線はまだ遠い




沢が涸れてきたと思ったあたりでポンプに到着。(7時10分)
ここで沢装備を解いて整備された道を進む。

ポンプ


北岳小屋跡から富士山



途中、快適そうな北岳小屋跡から富士山を眺め
日当たり良好な登山道を数十分で北岳山荘着(8時半)。




時間にまだ余裕があるので計画通り北岳に立ち寄りることに、
1つ下の八本歯のコルへの分岐に荷物をデポして山頂へ
だいぶ久しぶりな北岳山頂でした。(9時40分)





分岐に戻り八本歯のコル(10時55分)、
そしてボーコン沢の頭までは暑さに耐えながらの稜線歩き。
ボーコン沢の頭で休憩後方向を変えて嶺朋ルートへ。(12時)


バットレス

看板があった



小1時間はハイマツ漕ぎ、顕著な樹林帯に入ると
ほぼ登山道で赤ペンキ・テープが目線上にある感じで迷わず進める、
倒木箇所が数か所あるので少しルーファイ必要でした。

気温と無風で暑くてなかなか疲れましたが
休憩込み3時間ちょっとで広河原へ到着(15時15分)
最終のバスまで十分時間がありました。

沢から北岳へ、下山も非一般ルートと
お盆真っ只中でしたが静かな山行で好ルートでした。(下山は除く)

次は本谷方面から農鳥岳かなと考えてます。



2024年1月22日月曜日

2023年12月~2024年1月の山行

【期間】2023年12月9日

【形態】アイスクライミング

【山域】八ヶ岳

【ルート】裏同心ルンゼ

【メンバー】H石、T岡、Mか、T田


恒例アイスはじめは裏同心ルンゼ。

赤岳山荘までは雪ゼロ。暖冬ですね。


H石×Mか、T岡×T田に分かれて登攀。

混雑覚悟で行きましたが、ちょうど良い感じで流れてくれて渋滞なし!

ラッキー!


12月の八ヶ岳とは思えない「暑さ」でした。汗だくだく。

下山時、赤岳鉱泉でコーラ買って飲むくらいには暑かったです。



【期間】2023年12月17日

【形態】アイスクライミング

【山域】日光白根山

【ルート】五色沼北ルンゼ

【メンバー】H石、T岡、T田


T田のリクエストで五色沼ルンゼへ。


前日の暖かさで、まーーーーーーったく凍っておらず、

こりゃダメだ、と撤退して日光湯元温泉に浸かって帰京。


温泉が最高に良かったのがせめてもの救い。



【期間】2023年12月29日~30日

【形態】ピークハント

【山域】北アルプス

【ルート】常念岳東尾根

【メンバー】H石、T田


31日の天気が荒れ予報だったので、登り納めは常念岳東尾根。

12月末の北アルプスでまさかの背丈以上の藪漕ぎ。


登頂日もハードシェルいらずの暑さ。

GW頃の気候だねぇ。と話しながら登頂。


いい天気で槍穂富士山きれいに見えました!




【期間】2024年1月6日~7日

【形態】アイスクライミング

【山域】南アルプス

【ルート】甲斐駒 黄蓮谷右俣

【メンバー】H石、T岡、T田


登り初め。


お久しぶりの黒戸尾根。相変わらず長い長い苦行。

お正月に、怠惰の極み暮らしを満喫したボディには堪える…


5合目の小屋跡のテント場はいつもの1等地確保。

いつもつま先足が冷えて眠りが浅いのが悩みだったのですが、

靴下+足カイロ+靴下+象足にしたらポッカポカで快適。


2日目の登攀日はちょっと調子悪いメンバーもいたりでペース上がらなかったので、

この先ラッセル確定だしな…と坊主の滝を登って六丈沢登り返してその日のうちに下山。

六丈沢の登り返しはお勧めしないです…


最後1時間くらいヘッデン。

トレーニング積んで次は左!宿題!


【追記 T岡】

今冬初のテン泊装備となった黒戸尾根。

個人的には黒戸尾根は一昨年の夏に日帰りで登って以来。

寒さを警戒して暖かくして登り始めたが、暑い。

1月にこの気温というのは私の経験には無いのではないだろうか。

タイツを履いてきたことを後悔しながら汗だくになって歩く。

落ち葉の敷き詰められた九十九折りの登山道を登り、1時間20分ほどで最初の祠。このあたりまでは雪が無い。

祠のコケに木の枝とドングリを乗せて描かれた顔にほっこりさせられる。

更に歩を進めると少しずつ雪が出てくる。

前半は順調だったものの、寝不足のせいか、体調が悪かったのか、歩くのが下手なのか・・途中から息が上がり始め、特に刃渡り手前の坂辺りからかなりしんどくなる。H石さんとT田さんには少し先を歩いてもらう。

バテバテで五合目小屋跡まで辿り着くのに5時間半もかかってしまった。

途中で七丈小屋泊の5人組パーティーと小屋のテン場泊予定の2人組パーティーで出会ったが、2人組はかなりバテており、五合目泊に変更していた。

 

到着した時点で既に2張。後でT田さんが聞いたところによると篠沢を登っていたらしい。

我々はその一段上にテントを張る。

水を取るための雪を集めているとT田さんの雪山講習友達二人が登ってきた。かなり久しぶりに会った様子で、それが冬の黄連谷というのは狭い世の中。

二人は黄連谷が初めてで五丈沢の下りを偵察したがわかりにくいということで、翌朝は途中まで一緒に行くことになった。

この日は、私が食当。鍋と〆の雑炊にT田さんが持ってきてくれたおもちも入れてちょうど良い感じ。

お酒もほどほどに就寝。この日の夜は風の音がかなり気になった。

 

2日目は、真っ暗なうちに急な五丈沢を下っていく。前半トレースに引き込まれて尾根を1本行き過ぎてしまったが、少し戻ってから下りながら修正。

結果的に大きなロスにはならなかった。

正しいルートに合流する頃には空も明るくなり始め、7時半頃坊主の滝に到着。津田さんの友達ともここからは別行動。

念のためロープ(50m)を出して坊主の滝を登る。上のどこかでビレイポイントを作れるだろうとテラスでピッチを切らずに登ると、壁の先のスラブは雪と岩と踏み抜いてしまうほどの薄い氷しかなく、上の立木にはロープが足りない。仕方なく少し下った斜面の盛り上がった氷でビレイをする。テラスでピッチを切っておけばよかったと後悔。

時間的にどうなのか、敗退するなら今が最後なんて会話をしながらも歩き、小さな滝をフリーで越え右俣に入るが、歩いていてどうにも息が上がる。

歩ききることはできるのだろうが、自分のペースが上がらずにテントに戻るのが遅くなって迷惑をかけそうだったため、9時の時点で戻る希望を伝える。

ここからフリーで登った小滝を懸垂で降り、六丈沢を登り返すことになる。

黄連谷に下るルートとしての六丈沢の話はしていたが、まさか登ることになるとは・・・

もちろんこの登りも息が上がって休み休みの私。基本顕著な沢沿いの尾根をたどれば良い。一度途中で一本隣の支尾根に入ったため、懸垂でルンゼに降りて微調整。

登り返すのに約2時間半かかって一般登山道に合流。

敗退となれば、もう一泊する理由もなく、そのままテントを撤収して下山。なぜかテン場から先の下りは元気になる私。

最後1時間くらいはヘッデン下山となり駐車場に到着。

自分に落胆する2日間となり、唯一の収穫は六丈沢を歩いたこと。

来シーズンの左俣までには今回の経験が活きるようにしたい。


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